MOT 働きながら技術経営が学べる1年制大学院 日本工大MOT

中小企業のネットワーク型新事業創造

  • New business by utilizing external resources
担当教員 小田 恭市 専任・客員 専任 単位数 2単位
開講学期 夏学期 開講曜日・時限 土曜日 1・2時限
位置づけ 起業・第二創業コース分野 応用段階
科目紹介
科目の重要性・
必要性
高度技術が求められるようになった中小企業では、外部のヒト、カネ、モノ、技術などの経営資源の活用が大きな課題となっている。また、多くの中小企業は従来の主たる取引顧客・業種の市場成熟、グローバル化によって、新事業分野の創造(第二創業)が課題となっている。こうした外部資源の活用、新事業分野の創造は、日本の中小企業の共通的課題であり、かかる事項に関する知見を持つ人材育成が求められている。
科目の目的 本科目は、基礎段階の「中小企業の成長とイノベーション」(春学期)を踏まえ、応用段階として、実際の起業や第二創業をテーマに新事業のあり方を検討する。とくに、起業者、中小企業においては外部資源の活用が重要となり、外部資源とのネットワーク形成のあり方についても検討する。
本科目の授業では、アンゾフモデル(改良版)をベースに、新事業で成功するための新事業展開モデルと、その新事業を実現するための手段としてネットワーク活用方法について展開する。
到達目標 受講生は、新事業創造のための手法を修得できるとともに、外部資源を活用するための産学官民連携、中小企業連携(異業種交流)、共同受注連携などネットワーク形成に関するノウハウを身につけることができる。また、公的資金を活用するための手続き、申請書の作成方法なども修得できる。
受講してもらいたい
院生
本科目は、起業者や中小企業の第二創業を考えている経営者、後継者、幹部社員、中小企業を対象にしたコンサルタント、支援者などに受講して頂きたい。
授業計画
1回 予習・復習 起業に関する文献で「起業」「第二創業」に関する理解を深めておく。
授業内容 起業、第二創業の基本的認識
・人生における起業の意味合いや起業の社会的重要性、従来企業における第二創業の必要性や戦略性などに関する基本的認識を深める。
2回 予習・復習 起業、第二創業に関する実態と課題を確認するとともに、アンゾフモデルの構造を把握しておく。
授業内容 新事業における新市場と新技術
・アンゾフモデル(改良版)をベースにした新事業の位置づけを明確にするとともに、「関連市場」及び「新市場」と「関連技術」及び「新技術」について考察する。
3回 予習・復習 アンゾフモデルの理解を深めるとともに、そのモデルを適用する事例企業の情報収集し新事業の変遷の実態を把握しておく。
授業内容 新事業の事例と討議
・スターエンジニアリング社を事例に新事業の取組みと成果を紹介し、その事例において新事業に成功した要因などについて考察する。また、事例を通じて、人的ネットワークの重要性を認識する。
4回 予習・復習 事例企業の第二創業の流れを確認するとともに、次回の授業で展開するスモールワールドに関する事前勉強をしておく。
授業内容 人的ネットワークとスモールワールド
・人的ネットワークにおける「顔と顔」(F to F)を合わせたコミュニケーションの重要性・戦略性を認識するとともに、F to Fをベースにした高度なネットワークは狭く(スモールワールド)ビジネスに活用できることを考察する。
5回 予習・復習 スモールワークドの現実への適用を確認するとともに、ネットワーク構造に関する基礎知識を勉強しておく。
授業内容 ネットワークの構造
・「コアとタイ」によって形成されるネットワークの弱結合・強結合、水平連携・垂直連携、閉鎖系・解放系、スマイルカーブなどの特徴と課題について事例を踏まえて、ビジネスへの適用を考察する。
6回 予習・復習 ネットワーク構造の基本を確認するとともに、その構造を現実の連携を対象に適用範囲を考えておく。
授業内容 ネットワークを利用した事業形態
・中小企業がネットワークを利用した産学官民連携、異業種交流、共同受注、共同開発などの事業展開の特徴と課題について事例を踏まえて考察する。
7回 予習・復習 多様な連携の現状と課題を確認するとともに、新事業における研究開発の進め方について勉強しておく。
授業内容 新事業のためのシーズ主導とニーズ主導の研究開発
・新事業のためシーズ主導とニーズ主導の研究開発の特徴と課題を踏まえ、中小企業の特性を踏まえた研究開発のあり方を考察する。
8回 予習・復習 シーズ主導とニーズ主導の特長と課題を確認するとともに、産学官民の共同研究開発に関する事例を勉強しておく。
授業内容 新事業のための産学官民による共同開発
・中小企業、大学、国・自治体など産学官民の連携による研究開発のあり方、抱える課題などについて考察する。
9回 予習・復習 産学官民の共同研究の特長と課題を確認するとともに、中小企業の業態に関する事前知識を習得しておく。
授業内容 新事業のための業態開発
・中小企業における生産(賃加工)、設計・生産、企画・設計・開発など業態の視点から新事業における特徴と課題を考察する。
10回 予習・復習 業態革新に関する特長と課題を確認するとともに、それらに関わる顧客開拓のあり方について事前勉強をしておく。
授業内容 新事業のための新規顧客開拓モデル
・新規顧客開拓の手順をターゲット顧客、見込客を想定し、抽出した見込客に対して、どのようにアプローチして何を提供するのかを考察する。
11回 予習・復習 新規顧客開拓モデルの現実への適用を確認するとともに、次回授業における事例企業の事前勉強を行う。
授業内容 ネットワーク型新事業に関わる演習(演習1:事例説明)
・ネットワークを活用した1人ビジネスを展開している日立メカトロ商事(予定)に会社マネジメントの実態と課題を講演して頂く。
12回 予習・復習 事例企業の第二創業に関わる課題と克服手段を確認するとともに、次回授業における事例企業の事前勉強を行う。
授業内容 起業に関わる新事業(演習2:意見交換)
・事例を踏まえ、ネットワークを活用した1人ビジネスに関する成功要因、課題と克服などについて意見交換する。
13回 予習・復習 事例企業の第二創業に関わる課題と克服手段を確認するとともに、次回授業における事例企業の事前勉強を行う。
授業内容 ネットワーク型新事業に関わる演習(演習2:事例説明)
・地域ネットワーク、広域ネットワークを使ってビジネスを展開している東成エレクトロビーム社(予定)にネットワークの構築、マネジメントなどの実態と課題を講演して頂く。
14回 予習・復習 事例企業の第二創業に関わる課題と克服手段を確認するとともに、次回授業における事例企業の事前勉強を行う。
授業内容 ネットワーク型新事業創造(演習2:意見交換)
・事例を踏まえ、ネットワーク型新事業創造に関する成功要因、課題と克服などについて意見交換する。
15回 予習・復習 3つの事例の比較考察を行う、第二創業における課題と克服方法などの総括を行う。
授業内容 まとめ
・起業及び第二創業における新事業のとらえ方、ネットワークを活用した事業展開などについて総括(まとめ)を行う。
授業方法 本科目は受講生の質問、意見を取り入れた双方向的な講義形態を採用している。また、自分の意見をレポートとしてまとめ発表する機会を多く設ける。
テキスト オリジナル資料を配布する。
参考図書 その都度紹介する。
成績評価
評価の視点 評価
ウェイト
備考
提出するレポートの内容 70 %
授業における質問・コメント内容、グループ演習におけるリーダー的役割・発表内容と態度 30 %
合計 100%  
受講生へ 新聞の産業・経済面(とくに、中小企業に関する記事)を事前に目を通して、近年の中小企業における動向、課題などの認識を深めておくこと。
受講生の意見を聞く、討議する時間を多く確保できるように努力します。
その他 受講者が務める会社等の業種のバラツキに応じて若干の授業内容やゲストスピーカーを変更することもある。また、ゲストスピーカー(中小企業経営者)の都合によって講義日時が変更することもある。
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