MOT 働きながら技術経営が学べる1年制大学院 日本工大MOT

経営品質向上のための内部統制

  • Internal Control for Management Quality Improvement
担当教員 近江 正幸 専任・客員 専任 単位数 1単位
開講学期 冬学期 開講曜日・時限 木曜日 1・2時限(隔週)
位置づけ 知識関連分野 応用段階
科目紹介
科目の重要性・
必要性
 組織は顧客、株主、従業員、地域社会等の様々な利害関係者と直接・間接の取引関係を結ぶことで生命を維持している。この取引関係を継続的に発展させるためのキーは、 組織の健全性と効率性について関係者からの信頼を得ることである。では、関係者からの信頼を獲得するためにはどのような方策が必要であろうか。重要で有効な方策は、経営者および従業員が一丸になり経営の品質(クオリティー)を高めることである。 組織の経営品質を高めるには誠実さを貫くことである。そのためには組織における倫理(職業倫理・企業倫理)の確立は避けては通れない。
 我々の先人は、高度な企業倫理に基づく組織の経営理念あるいは経営ビジョンや行動指針を実現するために、「内部統制」や「内部監査」といったすぐれた手段を開発し、導入を進めた。
 ここで示した「経営品質」「職業倫理・企業倫理」「内部統制」といった諸概念は、将来の組織の発展にとって基盤となる。これら基盤を大学院で勉強することは、現在組織の幹部として活躍している院生はもちろん、将来の経営幹部あるいは起業を目指している院生にとって必要不可欠な知識となる。
科目の目的  本講座では「経営品質」と「内部統制」の概念を理解することを第一の目的とする。またこれらと密接に関係する「職業倫理・企業倫理」「リスクマネジメント」「内部監査」といった用語で表現される諸概念の重要性を理解してもらうことも目的とする。
到達目標  組織存続・発展のために企業倫理の確立が必要不可欠な存在であることを自覚してもらうこと。また内部統制の理論ばかりでなく、内部統制の内容・効果を「業務記述書」「フローチャート」「リスク・コントロール・マトリックス」の作成といった目に見えるかたちで経験してもらい、それを通して実践的に把握することを到達目標とする。
受講してもらいたい
院生
 自分が属する組織の信頼性の向上を経営課題として認識し、そのための方策を探っている院生、また自由主義経済の旗のもと、利益第一主義に陥りながら組織に疑問を持ち、経営革新あるいは新しい組織の立ち上げに興味を持っている院生に受講してもらいたい。
授業計画
1回 予習・復習 復習:自分の属する組織の経営の品質を評価する。
授業内容 経営の品質(クオリティー)とは何か。経営品質を維持・向上させるためのプログラムについて。
2回 予習・復習 予習:自分の属する組織の企業倫理の確立に対する態度を調べてみる。
復習:自分の属する組織に関する企業倫理の確立に向けての問題点を考察する。
授業内容 経営の信頼性を獲得するためのキーとなる倫理(職業倫理・企業倫理)についての理解
3回 予習・復習 予習:経営品質と内部統制の関係を考える。
復習:自分の属する組織の経営品質の維持に内部統制が果たしている効果を考える。
授業内容 経営品質を維持・向上させるための内部統制の概念についての説明。
4回 予習・復習 予習:自分の属する組織の重要なリスクを把握する。
復習:自分の属する組織のリスクマネジメントの現状を分析する。
授業内容 内部統制とリスクをコントロールするリスクマネジメントの関係を考える。
5回 予習・復習 予習:自分の属する組織の内部統制の整備状況を検証する。
復習:自分の属する組織の内部統制の問題点を考える。
授業内容 内部統制の整備と運用について。
6回 予習・復習 予習:前回のレジュメを熟読しておくこと。
復習:例として設定した組織に関する三点セットを各自課題として作成してもらう。
授業内容 内部統制を外部からも見えるかたちにする三点セットの作成実習。
7回 予習・復習 予習:自分の属する組織の内部監査の状況を調べる。
復習:内部監査の意義を確認する。
授業内容 内部統制の有効性を検証し、内部統制の問題点の指摘と一層のレベルアップに貢献する内部監査の機能と効果。
8回 予習・復習 予習:前回までの授業での疑問点・質問事項の確認。
授業内容 まとめ
授業方法  毎回の授業はレジュメを配布し、そのレジュメにしたがい進める。講義では教える側が一方的に理論・知識を説明するだけでなく、受講生各自の属する組織の経営の品質、職業倫理・企業倫理上の諸問題、内部統制の整備状況を報告してもらい、講義内容を踏まえ、各組織の現状と将来のあり方について議論を展開し、レポートを作成してもらう。
テキスト なし
参考図書 近江正幸・中里拓哉「中堅・中小組織の内部監査」白桃書房、平成26年、ISBN978-561-45177-8。
高巌「誠実さを貫く経営」日本経済新聞社、平成18年。
成績評価
評価の視点 評価
ウェイト
備考
授業参画 50 % 授業の各テーマについて、各自の経験を報告してもらい議論をする。その中での受講生各自の分析能力、発言内容について評価する。
また疑問点に関する積極的な質問は歓迎する。
レポート作成 50 % 全8回の中で1~2回、レポートを提出してもらう予定である。
合計 100%  
受講生へ 本講義では経営のクオリティーや内部統制に関連させて企業倫理といった重いテーマを扱うが、この授業を通じて、企業倫理の確立が、どのような組織にとっても重要で、考えなければならない問題であることを認識できると考える。
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