中小企業技術経営応用 PDF

Practical Management of Technology for SMEs

担当教員

単位数

2単位

開講学期

夏学期

開講曜日・時限

金曜日 1・2時限目

位置づけ

中小企業技術経営コース分野 応用段階

科目紹介

科目の重要性・必要性

基礎科目では技術経営の主要項目を対比する形で価値創造と組織経営の理解を深めた。本科目では皆さんが企業・部署・チームといった組織経営に携わる上でのポイントについて深く考えていく。「組織は人なり」と言われるが、方針が決まらず、また成果につながらない余分な業務ばかりでは、人の努力は空しいものとなる。その組織に所属する人が生き生きと活動し、その努力が最大の成果につなげるために、日々起こる問題を解決しつつも、シテマチックな組織経営を行う必要がある。

科目の目的

本科目では大きく2つの目的で授業を進める。1つは、皆さんが企業・部署・チームといった組織の経営に携わる上で、戦略・プロセス・組織・経営資源をどのように組み合わせて活動することが成果につなげるかを理解する事。2つ目は実践の上で、組織の中で長期・短期のPlan-Do-See(PDS)のサイクルを廻す、組織経営をシステムとして考え悪い循環を断ち良い循環を継続させる、さらに複雑な問題の意思決定の方法を理解する、の3つの視点を持つ事。これを理解し実践できることを目的とする。

到達目標

リーダーとしての問題解決のために、組織経営の全体感を持ちつつ当面と中期的な解決策の両面を考えられるようになることを目指す。身近な問題と経営レベルの問題の双方について、戦略、人と組織、プロセスや経営資源との関係や、それらの相互に連なったシステムとしての連関との関係が説明出来るようになり、それを自組織の問題にあてはめて自分なりの問題解決の方向性が描けることを目指す。

受講してもらいたい院生

自組織の組織経営の改善を経営全体を理解しながら推進することを目指す受講生。

授業計画

1 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:基本用語集を読んでおく(特に春学期に中小企業技術経営基礎を履修していない受講生)皆さんの企業や部署の解決すべき問題を考えておく。
復習:授業を受けて企業や部署の問題の再定義。

授業内容

<組織経営の基本サイクル>

  • 基礎段階の科目の振り返り、関連する代表的な経営理論、組織経営のPDSのサイクルの枠組みを説明する。また組織経営に携わり組織を変化させていくために、複雑な問題を解く姿勢と、組織経営をシステムとしえ考える必要性を示す。加えて、中小企業での実践の留意点を示す。

2 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

連続授業であり前回と同じ。

授業内容

<ゲストスピーカーの事例紹介>

  • 修了生ゲストスピーカ―による、身近な問題意識から中長期的な問題解決につなげていった事例紹介とディスカッション。次回に向けてのガイド。

3 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:自組織の問題が戦略やプロセスとどう関係しているかを考えてみる。
復習:SPROの戦略やプロセスとして、皆さんの問題を記述する。

授業内容

<戦略と業務プロセスの問題の解決>

  • 問題が生じることが多い、技術・生産・営業業務のプロセスと全社・事業・機能の戦略の問題の事例とその解決の方法論の紹介。

4 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

連続授業であり前回と同じ。

授業内容

<演習:皆さんの問題とその解決1>

  • 受講生の組織の問題をチームでディスカッション。次回に向けてのガイド。

5 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:自組織の問題を解決する上で、人や組織の面での障害を考えてみる。第6回のケーススタディの準備。
復習:問題を解決する上で、人や組織の障害をいかに解決するかを記述する。

授業内容

<問題解決と人と組織の関係>

  • 人と組織が障害になっている事例とその解消の方法論の紹介。組織心理学などでの解決、成果主義の誤解、中小企業への意味合いなどを示す。

6 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

連続授業であり前回と同じ。

授業内容

<ケーススタディ 「評価システムの弊害と最適化」>

  • 新たな評価精度導入に失敗した事例のケースタディ。
  • 組織経営の基本サイクルの導入の留意点を理解。目標管理に代表される制度導入の注意点。次回に向けてのガイド。

7 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:企業や部署の問題を解決するうえで経営資源の面での障害を考えてみる。第8回のケーススタディの準備。
復習:問題を解決する上で、経営資源の障害をいかに解決するかを記述する。

授業内容

<経営資源配分の問題の解決>

  • 経営資源に関する障害の事例とその解消の方法論の紹介。その解決方法としてビジネスプランの必要性を示す。

8 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

連続授業であり前回と同じ。

授業内容

<ケーススタディ「経営改革か、業績改善か」>

  • 経営改革が業績改善の判断を議論する中で授業のポイントを振り返る
  • 中小企業の経営改革、業績改善判断のポイント、次回に向けてのガイド。

9 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:問題解決の立案や実行が途中で立ち消えになったりする理由を考えてみる。
復習:皆さんの企業のSPROと組織経営サイクルを整理し、それがどのように問題と関係するかを記述する。中間課題提出。

授業内容

<組織経営のPDSサイクル>

  • 問題解決とSPROの関係の説明。組織経営のPDSサイクルとしての中期・単年度計画の説明。中間課題について。

10 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

連続授業であり前回と同じ。

授業内容

<演習:皆さんの問題とその解決2>

  • 問題解決に重要なイシュー分析の説明と演習。次回に向けてのあガイド。

11 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:第1~10回の授業の内容を振り返ってみる。
復習:自組織の問題解決に3つのアプローチをどのような順番で活用するかを考える。。

授業内容

<問題解決の3つのアプローチ>

  • 戦略と業務プロセス、人と組織、経営資源の配分の再確認と、これらが如何に有機的に関係したものかを説明する。

12 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

連続授業であり前回と同じ。

授業内容

<事例:戦略重視の組織経営>

  • ゲストスピーカーによる戦略重視の問題解決の事例紹介とディスカッション。
  • ビジョンとしての大きな方向性。選択と集中としてやらなかったこと。その背景にある強みは。
  • 中小企業にとってのビジョンの有効性。次回に向けてのガイド。

13 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:皆さんの組織で悪い循環や良い循環になっている事柄を考えて見る。(他社事例も可)。
復習:皆さんの組織の循環問題を記述してみる。

授業内容

<システム的な思考>

  • 組織学習の5視点の確認と、その中で最重要なシステム的な思考の事例を紹介する。

14 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

連続授業であり前回と同じ。

授業内容

<演習:皆さんの問題とその解決3>

  • チームでシステム的な悪い循環や良い循環の例を検討してみる。如何に良い循環を継続させるか。

15 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:全体を振り返り分からなかったことなどを整理する。
復習:最終課題の検討と提出。

授業内容

<全体まとめ>

  • 問題解決と、SPROや組織経営の基本サイクルの関係
  • 中小企業にとっての組織経営の基本サイクルの活かし方。

課題有無

課題フィードバック方法

個別フィードバック

授業方法

理論・手法の説明と企業事例についてのディスカッションで理解を深める。経営課題び解決を異なる方法で行う事例をケーススタディし、複数の視点を持つとともに自分なりの考え方を持てるようにする。加えて、自社・自分の問題について3回の演習で解決策の検討を行う。

テキスト

各回ごとにパワーポイント形式のテキストを配布。
(この授業では、ゲストスピーカーやケーススタディ資料を除き、テキストは電子ファイルで事前に提供。紙のテキストが必要な場合は各自プリントのこと)

参考図書

適宜紹介する。

成績評価

評価の視点
評価
ウェイト
備考

課題を通じた理解と自社への適用の確認

60 %

課題レポートの内容

授業への参画姿勢。

40 %

課題レポート検討の努力、ディスカッションへの参画、その他貢献。特に組織の中で問題解決を行うにはチーム・組織への働きかけが不可欠。それをグループワークの中で実践する。

合計
100%

受講生へ授業科目のアピールポイント、必要な基礎となる科目の履修や知識・スキル

皆さんが何らかの形で携わっている組織経営について、その問題解決を多面的な観点で理論・手法と実践例を理解し、自組織への適用することを行う。春学期で戦略や組織経営の基本は理解していることが望ましいが(基本用語集)、初めてでも受講可能な説明を行う。

その他

用語: SPRO:Strategy,Process,Resource,Organization

CONTENTS

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