管理会計 PDF

Management Accounting

単位数

2単位

開講学期

夏学期

開講曜日・時限

土曜日 5・6時限目

位置づけ

財務・会計分野 基礎段階

科目紹介

科目の重要性・必要性

ビジネスリーダーには、企業組織経営の実体の基礎をなす管理会計システムの重要性と本質を押さえることが求められる。管理会計は、「経営者のための会計」であり、MOTプログラムの中核でもある。

科目の目的

本講座では、経営理念~経営戦略~事業計画の関係を深く理解したうえで、ビジネスリーダーが実践すべき基礎的な経営会計概念ならびに手法について解説する。

管理会計は財務会計とならぶ企業会計の2本柱のひとつであるが、本講座では、財務会計概念を重視しながらも、その限界や「歪み」を理解し、管理会計の重要性や企業経営における実践的意味合いについても言及する。また、新しい管理会計の取り組みとして、デジタル変革に取組む製造業での原価管理の事例を紹介する。

本講座を通じて、企業の生命線は利益ではなく資金繰りにあり、企業経営の維持持続の側面からもファイナンスの重要性を体得する。

「財務利益(会計利益)」に対比される「経済利益」の重要性、およびこの利益概念を用いた経営指標に着目しつつ、事業計画、予算・キャッシュフロー計画、利益計画を策定するために必要な各種手法、スキルを学習する。

到達目標

経営の視点から「管理会計」に係る基本的な考え方や手法を実務上如何に使うか、を考えることを重視したい。わかりやすく実践的、受講生の「腹に落ちる」深い内容を目指す。

業績を評価測定されることで、事業組織の構成員(社員)の行動を変えることに繋がる有効なアプローチとなりうる。その行動変容に至るプロセスを理解し、組織運営に活かすための考え方の習得を目指す。

①損益分析と業績管理、②原価管理(原価計算の基本)、③意思決定(短期的意思決定と中長期の戦略的意思決定)等に係る基本概念を理解する。

受講してもらいたい院生

  • ビジネスリーダーや経営管理者
  • 日常、会計に直接関係しない院生にとっても有益な講座であり、受講をお勧めしたい。

授業計画

1 回

予習・復習時間

2時間

予習・復習

(予習)後掲の参考図書を事前に目を通しておくことが望ましい。
(復習)第1回配付資料を確認・復習することが望ましい。

授業内容

【授業全般のオリエンテーション】

  • 管理会計とは何か? 
  • 管理会計システムの本質を考える。

2 回

予習・復習時間

2時間

予習・復習

(予習)第1回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第2回配付資料を確認・復習することが望ましい。

授業内容

【財務会計と管理会計】

  • 財務会計は法律に則って行う会計、管理会計は業績をあげるための会計?

3 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

(予習)第2回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第3回配付資料を確認・復習することが望ましい。

授業内容

【利益とは、一体何なのか?】

  • 利益の概念、付加価値との違い、業績評価指標としての意義

4 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

(予習)第3回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第4回配付資料を確認・復習することが望ましい。

授業内容

【利益とキャッシュフロー】

  • 「勘定合って、銭足らず」とよく言う。 キャッシュフロー経営の重要性を理解する。
  • 中堅・中小企業の「資金繰り」に関して直面する問題点について考察する。
  • 利益とキャッシュフロー、そして管理会計システムとの関連を理解する。

5 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

(予習)第4回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第5回配付資料を確認・復習することが望ましい。

授業内容

【原価計算(1)】

  • 原価計算は管理会計の基礎的情報。原価計算の方法を学び、あり方を考える。
  • 全部原価計算と部分原価計算
  • 直接原価計算、スループット原価計算

6 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

(予習)第5回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第6回配付資料を確認・復習することが望ましい。

授業内容

【原価計算(2)ゲスト講演】

  • 製造業における原価計算に関して、ITを活用した事例を中心に新しい取組み等を紹介する。
  • 活動基準原価計算(ABC)と活動基準経営(ABM)

7 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

(予習)第6回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第7回配付資料を確認・復習することが望ましい。

授業内容

【損益分岐点分析(1)】

  • 変動費と固定費
  • 損益分岐点分析、利益構造と損益分岐点分析の関係について考察

8 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

(予習)第7回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第8回配付資料を確認・復習することが望ましい。

授業内容

【損益分岐点分析(2)】

  • 原価分解(固変分解)
  • 限界利益について考察

9 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

(予習)第8回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第9回配付資料を確認・復習することが望ましい。

授業内容

【投資・事業の採算性(1)】

  • 時間価値、現在価値、将来価値、割引率について
  • 正味現在価値(NPV)と内部収益率(IRR)について

10 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

(予習)第9回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第10回配付資料を確認・復習することが望ましい。

授業内容

【投資・事業の採算性(2)】

  • NPV法、IRR法の限界とその対策法について

11 回

予習・復習時間

6時間

予習・復習

(予習)第10回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第11回配付資料を確認・復習することが望ましい。

授業内容

【ゲスト講演】

  • 管理会計システムに関する取り組み事例を具体的に紹介する。

12 回

予習・復習時間

6時間

予習・復習

(予習)第11回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第12回配付資料を確認・復習することが望ましい。

授業内容

【ゲスト講演を踏まえての議論】

  • 取り組み事例を踏まえて、何を学んだか、自社への応用について
  • 課題レポートについて説明

課題有無

課題フィードバック方法

全体へのフィードバック

13 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

(予習)第12回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第13回配付資料を確認・復習することが望ましい。

授業内容

【計画とコントロール】

  • 実際の経営現場における中期経営計画や予算管理に代表される計画とコントロールに係る様々な課題について考察する。

14 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

(予習)第13回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第14回配付資料を確認・復習することが望ましい。

授業内容

【業績評価と社員行動】

  • 業績の評価測定と、事業組織の構成員(社員)の行動
  • 行動変容に至るプロセスを理解し、組織運営に活かすための考え方

【利益を測定する組織単位の設定】

  • 「事業部制組織」と「職能別組織」
  • 利益を計算する事業組織のメッシュの粒度は?

15 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

(予習)第14回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第15回配付資料を確認・復習することが望ましい。

授業内容

【授業総括・ディスカッション】

  • 授業全体をレビューし、理解内容を再確認する。

授業方法

講義と演習/ディスカッションで進め、管理会計に係る自社の経営課題の認識を促す。改善検討を通じた相互啓発・理解も重視する。

テキスト

各回ごとにパワーポイント形式のテキストを配布する。

参考図書

林 總 『餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?』PHP文庫(ISBN978-4-569-67633-3)
稲盛和夫『稲盛和夫の実学-経営と会計』日経ビジネス人文庫(ISBN978-4-532-19006-4)
ほか、適宜紹介する。

成績評価

評価の視点
評価
ウェイト
備考

課題レポート評価

60 %

課題レポート(適宜、理解度確認テスト)を通じ、内容理解の深度を確認するとともに、自社の経営実務への適用力について評価

授業(チーム演習、ディスカッション)への参画姿勢

40 %

合計
100%

受講生へ授業科目のアピールポイント、必要な基礎となる科目の履修や知識・スキル

管理会計は、「経営者のための会計」であり、MOTプログラムの中核として、事業計画や業績評価の基礎となる考え方や知識を修得しましょう。

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各選択コースの修了生に回答してもらっています。皆さん自身の気持ちも意識しながら、是非ご覧ください。