Management of Research and Development
研究開発は、企業における利益の源泉となる最も重要な活動の1つである。本講義では、研究開発のマネジメントの基本的な事項を講義するだけでなく、研究開発・イノベーション活動の最近の動向も取り上げる。IoTの普及に伴い、企業は、新製品やサービスの開発において、顧客・ユーザー・消費者との関係性を強化しなければならならない。そして、研究開発や製品開発関連部門に所属する/しないに関わらず、自社あるいは顧客の研究開発やイノベーションの取り組みを理解することは、営業部門も含め、全社的に必要となる。
また、サービス業が製造業と連携することはもちろんのこと、むしろ主導的な立場を発揮することも増えており、研究開発やイノベーション活動に関する基本的な知識は決して製造業に限定されるものではない。
講義では、経営戦略や事業戦略などの企業戦略と研究開発戦略の関連、市場・競争環境や社会の変化との関係、テーマの設定や研究開発実施のプロセス、ユーザー・顧客・消費者との協働、実際の研究開発マネジメントなどの実務上必要な事項を理解することを目的とする。最初に当日のテーマに関連するケースを使い、ケースの説明及びクラスでの議論を行った後に、講義を行うことで理解を深められるようにもする。
以下を主要な目標として、研究開発活動に関する基本的な事項を理解し、自社の戦略や活動に活用できるようにしたい。
研究開発部門向けではなく、以下のような以下のような院生の受講を期待する。
予習:必要なし
復習:本日の講義の確認
イントロダクション(1)
予習:必要なし
復習:講義の内容の確認
イントロダクション(2)
予習:事前配布のケースを読む
復習:講義の内容の確認、参考資料が配布された場合には一読してほしい
コア技術戦略
予習:ケースを読む
復習:講義の内容の確認、参考資料が配布された場合には一読してほしい
コア技術戦略(2)
予習:事前配布のケースを読む
復習:講義の内容の確認、参考資料が配布された場合には一読してほしい
新製品の開発(先発と後発)
予習:ケースを読む
復習:講義の内容の確認、参考資料が配布された場合には一読してほしい
新製品開発(2)
予習:事前配布資料を読む
復習:講義の内容の確認、参考資料が配布された場合には一読してほしい
プロジェクトのマネジメント
予習:配布資料を読む
復習:講義の内容の確認、参考資料が配布された場合には一読してほしい
プロジェクトのマネジメント
配布資料をベースとする講義形式で進める。
特定のテキストは指定しない。講義で使用する配布資料として、毎回パワーポイント形式のテキスト及び関連資料(論文や新聞記事等)を配布する。なお、必読の資料がある場合は事前に配布する。
講義の後に有用な図書については講義の時に紹介する。
講義での議論の参画状況。
60 %
レポートの提出(1回)
40 %
レポートについては、講義の理解を確認することを目的とする。
新聞や経済誌などの技術開発や新製品開発、研究開発戦略についての記事について目を通して、企業の研究開発動向を掴んでほしい。
現在、製造業は大きな変革期にある。環境変化に対応するためには、研究開発マネジメントは自社内のマネジメントだけでなく、社外の資源も積極的に取り込み、柔軟に資源の組換えを実行するダイナミックなプロセスが必要となる。