Globalization and Standardization
これまでの日本企業の海外展開の多くは、低付加価値製品や労働集約的工程を人件費や不動産コストの安い国に移管し、高付加価値あるいは、高度な技術を要する製品を日本国内で開発・生産するという考えに基づいていた。一方で昨今の国内市場の成熟化・縮小傾向の中で、海外市場に活路を求めて積極的に海外市場に踏みだそうとしている中小企業が増えている。小さな企業が海外で成功するためには、独自の技術・ノウハウを持っていることはもちろん、効率化され、標準化された開発、生産システムをもってる必要がある。海外において、品質管理、コスト管理、納期管理等を国内なみのレベルで行うためには設計・生産・事務すべての機能を標準化して、誰でも、何処でも、何時でも同じレベルで活動できるようにしておかなければな,ない。本講座では、中小企業がグローバル化に対応するために必要な標準化について解説する。
本講座はワークショップ形式で行い講義のみならず、豊富な実例、ケーススタディーで実践的な知識ノウハウが身に付くようにする。、
小さな企業が海外への挑戦(グローバル化)するために必要な重要要件としての標準化とイノベーション業務の標準化について理解してもらう。
国内外で活用可能な効率化と標準化、およびイノベーション業務標準化の手法・ノウハウの習得
海外進出を検討している院生。あるいは中小企業で製造業に従事している院生。新商品開発などのイノベーション業務に従事してる院生。
各自、企業の事業内容、標準化に関する取り組み状況について纏めておく。
オリエンテーション:授業の目的・狙い、受講にあたってのルール。経営サイクル「ミッション」→「戦略」→「組織・制度」→「リーダー・人材」の中での位置付け。グローバル化における標準化の役割。
標準化の目的、標準化とは、標準化の対象と種類、
標準化の概念、標準化の本質、標準化の重要性とグローバル化における標準化の役割を理解する。
身の回りにある標準化されたものの抽出
標準化Q&A=標準化にたいする質問にこたえることにより標準化にたいする理解度を高める。
標準化の構造
標準化の歴史
ケーススタディーによる標準化の理解を深める
標準化の概要について復習し理解する。標準化の目的、歴史、種類、レベル
企業内標準のうち、企画開発・設計につての標準化について学ぶ。
中小企業のグローバル化成功に必要な設計・生産の標準化とAI活用による改善方法について学ぶ
設計生産における標準化の役割と重要性、標準化の方法の理解の復習
AI・ディープラーニングを活用した効率化と標準化について学ぶためのグループ演習
製品の機能分析、構造分析に基づく固定変動の理解を深める
国際標準の重要性につてい予習しておく
国際標準の重要性と官民一体となった日本の取り組と活用法について学ぶ。
官民一体となった中小企業の標準化への取り組みについて理解を深める
日本の標準化の主な取り組む例についてケースタディで学ぶ
官民一体となった標準化への取り組みと
中小企業の海外進出と標準化の現状を予習しておく。
グローバル競争における戦略的標準化について学ぶ。
国際標準、モジュラー化、インテグラル化、について理解する。
企業における戦略的標準化活動の実際と今後の展開を考えるグループ演習。
グローバル化に必要な標準化について復習しておく。
新事業、新商品開発における戦略的標準化につて予習しておく。
新事業・新商品開発における標準化の戦略的意義につてい学ぶ
デファクトスタンダードとデジュールスタンダードの理解と応用について理解する。
新事業開発における標準化ケーススタディーにより、改善・標準化の原則と着眼点を出す
技術の国際標準化の重要性理解と、国際標準(ISO等)につていの予習
国際標準について学ぶ
マネジメントシステムの国際標準について理解する。
グループ演習を通じてマネジメントシステムの標準化についての理解を深める
「大学を活性させるためにマネジメントシステムの標準化」につていグループごとに検討し発表する。
評価とコメント
各企業共通の課題であるイノベーション業務「新製品、新事業の開発の標準化」についてか自分の所属する組織の問題点課題について考えておく。
ワークショップを通して、今まで学習指してきた「標準化」の手法を活用して、R&D、新商品開発等においていかに実践的に標準化を進めるかを学ぶ。
ケーススタディーとして「小林製薬」「ベネッセ」「シマノ」のなかから受講生の属性においじて、会社を選び検討する。
有
解答例示のみ
新商品開発の基本につて理解する
自社の新商品開発の問題点を抽出する
ケーススタディーを読んでおく
グループ演習を通じて、新商品開発の問題点、改善策、標準化につてい理解を深める。
グローバル化と標準化の全体の復習と疑問点のまとめ
全授業の纏めと、中小企業において標準化を推進し成功している事例について検討しより理解を深めるとともいに、自分の会社においてどう活用するかを検討する。
基本的には講義と実例説明、グループ演習で進める。ゲストスピーカーを招き講義とケーススタディー、ワークショップを実施し実践的に理解度を深めてもらう。
特に必要ない。講義ごとに資料を配布する。
特に必要としない。
レポート評価
80 %
最終講義後レポートを提出してもらう。レポートにより理解度、適用度、応用度について評価する
講義への参画姿勢
20 %
講義における参画姿勢(質疑応答、出席率)も評価対象とする
海外進出を考えている院生のみならず、新商品開発、設計、生産、事務の効率化・標準化について興味ある院生はぜひ受講してほしい。
・スチューデント・アワーは、講義前1時間、講義後1時間を設定。