ファミリービジネス~事業承継のための世代交代とM&Aのマネジメント~ PDF

Family Business ~ Business Succession and M&A management

単位数

1単位

開講学期

夏学期

開講曜日・時限

木曜日 1・2時限目

位置づけ

事業継承分野 ケーススタディー段階

科目紹介

科目の重要性・必要性

日本企業の97%がファミリービジネスである中、ファミリービジネスの真の強みが十分に理解されていない。今後の日本の技術革新を支える企業の永続性を担保していく上では、ファミリービジネス経営の良さ、強みを理解し、これに携わる人たちが誇りを持ち、成長・持続を両立させつつ次世代あるいは第三者に承継することが極めて重要である。

科目の目的

本講座においては、ファミリービジネスにおける世代交代のマネジメントを、ビジネス、オーナーシップ、ファミリーのスリーサークルモデルを軸に課題確認をしていく。
そのうえで、有効な対応を進めるための知識と実践事例を知ることにより、自らの経営・事業運営に活かす能力を養う。
また、最近事業承継に絡んだM&Aが急増しており、この分野への理解を深めることで事業の発展に向けての知識・能力を強化する。

到達目標

ファミリービジネスの特徴をとらえ、その長所・短所を理解し、自らの研究や今後の業務に応用できる知識を習得すること。
ファミリービジネスマネジメントの根幹であるスリーサークルモデルを適切に理解し、自らの行動・アドバイスに活用できるようにすること。

受講してもらいたい院生

  • ファミリービジネスに在職する院生(経営者、後継者、ファミリー、ノンファミリー経営幹部など)
  • ファミリービジネスと取引を行っている院生
  • 中小企業診断士・コンサルタントなどファミリービジネスへのサポート・アドバイスに関する業務に関心を持っている院生

授業計画

1 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

(予習)参考文献のリーディング
(復習)第1回配布資料を確認・復習すること。

授業内容

【ファミリービジネス概論1】

  • ファミリービジネスとは
  • ファミリービジネスの強み・弱み

2 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

(予習)参考文献のリーディング
(復習)第1回配布資料を確認・復習すること。

授業内容

【ファミリービジネス概論2】

  • ファミリービジネス分析・課題発見のフレームワーク(スリーサークルモデル、パラレルプランニング等)

3 回

予習・復習時間

2時間

予習・復習

(復習)ゲストスピーカーの話を踏まえ、自らへの学びを整理すること。 

授業内容

事例研究:経営理念を受け継いでいくために新規ビジネスに取り組む企業経営者をゲストスピーカーとして招き、リアルストーリーからビジネス面を中心にした世代交代マネジメントの要諦を学ぶ。
<ゲストスピーカー>
祖川 嗣朗氏(シンクスリー代表取締役) (予定)

4 回

予習・復習時間

2時間

予習・復習

(予習)参考文献のリーディング
(復習)第2回配布資料を確認・復習すること。 

授業内容

  • ファミリービジネスにおける理念・ビジョンの重要性
  • 会社の一体感・求心力の確保
  • 100年企業経営における三方よし、SDGs思考の重要性 

5 回

予習・復習時間

6時間

予習・復習

(予習)課題図書を読み、2回終了時に提示する課題に取り組んでくること。自分で考えた内容につき、中間レポートとしてまとめてくる。
(課題)中間レポートで書いた内容とクラスでディスカッションした点の比較を行い、自分に足りなかった視座を確認すること。

授業内容

  • ファミリーの観点から生じる課題
  • ファミリーガバナンスとコーポレ-トガバナンス
  • ファミリービジネスにおける第三者の視点の重要性

<ケーススタディ>
ファミリービジネスの経営に関する書籍(課題図書に指定)のリーディングを踏まえた討議を行う。 

6 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

(予習)参考文献のリーディング
(復習)第6回配布資料を確認・復習すること。

授業内容

  • 事業承継:親族内承継と第三者承継
  • 事業承継におけるM&A
  • 事業承継M&Aにおける買い手・売り手の責任・アドバイザーの活用法 
  • 事業拡大のために事業承継M&Aを活用する際のポイント
  • 自社株承継: 自社株承継における論点、留意点

7 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

(復習)ゲストスピーカーの話を踏まえ、自らへの学びを整理すること。

授業内容

事例研究: 事業承継で経営を引き受けて以降、M&Aを積極的に活用して事業分野の拡大、事業基盤の拡充を行う若手経営者をゲストスピーカーとして招き、リアルストーリーからM&Aの活用の意義を学ぶ。
<ゲストスピーカー>
野見山 勇大 氏(セイワ工業 代表取締役) 

8 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

(課題)(最終レポート)8回を通じて学んだこと、自分の業務・経営に何を活かしていくかをレポートにまとめる(A4×2枚程度)(個別フィードバック) 

授業内容

【総括】

  • ファミリービジネスの永続化戦略
  • 永続的に発展する企業を創るためのポイント
  • 全体の振り返り、学んだことの総括

授業方法

講義、グループディスカッション、ゲストスピーカーの講演、課題図書を通じての議論などを併用し、極力インタラクティブな学びの場とする。

テキスト

各回ごとにパワーポイント形式のテキストを配布
課題図書(第5回 ケーススタディに使用)(Kindle版も)
「林原家」(林原 健)(ISBN 978-4-82226-399-7)
「破綻 バイオ企業・林原の真実」(林原 靖)(ISBN978-4-89831-409-8)

参考図書

※西川 盛朗 「長く繁栄する同族企業(ファミリービジネス)の条件」(日本経営合理化協会出版局)(ISBN978-4-89101-317-2)
後藤 俊夫(監修)、落合 康裕ほか(編集)「ファミリービジネス白書 2018年版」(白桃書房)(ISBN978-4-561-26712-6)
※大井 大輔 「『経営承継』はまだか」(中央経済社)(ISBN 978-4-502-31511-4)
※三菱UFJリサーチ&コンサルティング「会社を強くする承継の鉄則」(金融財政事情研究会)(ISBN978-4-322-13512-1)
※女ヶ沢 亘 「家族円満で進める事業承継成功術」(幻冬舎 経営者新書)(ISBN978-4-344-92165-8)
(※の4冊は、参考図書ではあるが精読されることを強く薦める。)

成績評価

評価の視点
評価
ウェイト
備考

授業(演習・ディスカッション)への参画姿勢

50 %

単に出席だけではなく、クラスディスカッションへの参加度、貢献度等を総合的に評価

中間レポート

20 %

第5回の講義に使用する2冊の書籍を精読し、そこに見られるファミリービジネスマネジメント上の課題をあげ、同社の経営課題とそれに対する対応策をまとめる(A4×2枚程度)

最終レポート

30 %

8回を通じて学んだこと、自分の業務・経営に何を活かしていくかをレポートにまとめる (A4×2枚程度)

合計
100%

受講生へ授業科目のアピールポイント、必要な基礎となる科目の履修や知識・スキル

ファミリービジネスに携わる受講生が、ファミリービジネスについて高い誇りを持ち事業や業務に臨んでいけるようなコンセプトを提供したい。
特に最近事業承継に関するM&Aが急増していることもあり、事業承継M&Aで特に留意する点などをM&A実務に即して紹介する。
本講座は特にクラスディスカッションを重視するので、主体的・積極的に参加されたい。

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