課題研究とは自社、業界などから課題分野を自らが設定し絞り込み、実現を阻む問題を一つ一つ克服し、実現に向けてのプロセスを研究し、これまで学んだ知識体系を生きた道具に変えていく他流試合の場であります。併せて研究結果は成果物として自社に持ち帰り、提案できるレベルまでの戦略性と実現性を狙って行くことを目指します。教育(教え育む)ではなくEducation(Educate;引き出す)というスタンスで、院生の知見の良い所を引き出し、主体的な取り組み、問題意識、変革の志に応えられるように取り組んでいきます。
課題研究の進めについては3ステップに分けて進めます。1STEPとして、課題分野の設定とテーマの絞り込み・目的の明確化、計画の立案をめざして自社の現状や将来ビジョン・戦略、業界及び他社動向、彼我比較など広く現状を探り計画立案まで進めます。2STEPでは、テーマに関する分析、阻害項目の真の原因・要因などの論点の設定、研究仮説の設定とその裏付け検証、方針・対策実行案の検討です。3STEPでは 提案に対し決済評価者が決済を出せるような理解し易い提案とするための提案準備。投資のOUT/IN(費用対効果)・投資効率、投資リスク、スケジュール、人・物・金の調達方法 等などプレゼンストーリーのまとめとわかりやすい図表等の工夫など、プレゼンの演習を通じて研究資料内容のブラシアップを図る。
課題分野の設定と絞り込み、テーマ選定、目的・目標などは三現主義(現場、現実、現物)を基本にして、院生の職場にも足を運び、各項目が明確になるよう、議論を通じて深く掘り下げ、効果・効率の高い課題研究活動にしていきたいと考えます。
これまでの職歴が製造現場、生産技術開発、監査、事業運営であり、その間、現場のマネジメント、海外工場の立ち上げや技術開発のプロジェクトなど幅広く実務経験をしてきました。これらの経験から得た知見が皆さんの課題研究のサポートに活用できるものと考えています。