戦略的事業リスク経営と企業倫理 PDF

Enterprise Risk Management and Business Ethics

単位数

2単位

開講学期

秋学期

開講曜日・時限

土曜日 1・2時限目(隔週)

位置づけ

知識関連分野 応用段階

科目紹介

科目の重要性・必要性

企業が成長するには経営者の資質が重要である。あらためて経営者の経営理念や経営倫理観が問われている。
経営を取り巻く環境は常に変化しており、経営者は事業計画達成に向けて、様々な対応に迫られている。経営者は、市場や市民社会に目を配り、高い企業倫理に基づき、自社の置かれている経営環境とその潜在的なリスクを認識するとともに、適切な意思決定とリスクマネジメントの実践が必須である。

科目の目的

経営者は、事業機会の追求や価値創造の取り組みにおいて、企業は社会の公器であることを自覚するとともに、事業活動に伴い直面する様々なリスクを、経済(会計)面、法律(規制)面、倫理面の3つの観点から捉え、事例を交えつつ、経営者にとって身に付けるべきリスクマネジメントの基本的考え方(思考法)、枠組み、手法の習得を目指す。

到達目標

自社の置かれている経営環境の将来変化と、その潜在的なリスクを認識し、経営者にとって必要な高い企業倫理とリスクマネジメントの基本的な考え方を身に付ける。

受講してもらいたい院生

  • 本講座は「リスク」の観点から事業計画を捉え、経営について学ぶ。同様に「価値」の観点から事業計画を捉える「MOTのための価値経営」と合わせて受講することを勧める。
  • 現在あるいは将来、中長期経営戦略や事業計画の策定に関わる院生には重要な科目
  • 特に経営環境の変化が大きい業界や企業に関係する院生
  • 本科目の学習で得たリスクマネジメントの考え方や手法を適用し、特定課題研究における経営戦略や事業計画・投資計画のリスクチェック、リスク評価(定量化)等を実践的に行うことが期待される。

授業計画

1 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

(復習)第1回配付資料を確認・復習することが望ましい。

授業内容

【経営者と企業倫理、リスクマネジメント(1)】

  • 企業成長と経営者の資質(経営倫理観)について考える。
  • 経営を取り巻く環境は常に変化しており、経営者は事業計画達成に向けて、様々な対応に迫られている。受講生自身の企業の置かれている「経営環境」について考えてみる。
  • 事業計画と、様々な経営環境の変化について、ディスカッションを交えて考察する。
     

2 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

(予習)第1回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第2回配付資料を確認・復習することが望ましい。

授業内容

【経営者と企業倫理、リスクマネジメント(2)】

  • 事業計画と、その阻害要因、不確実性(リスク)。そして、リスクへの対応について、ディスカッションを交えて考察する。

3 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

(予習)第2回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第3回配付資料を確認・復習することが望ましい。

授業内容

【会社とは? 事業リスク経営とは?】

  • あらためて「会社とは何か?」を考える。
  • 事業リスク経営の狙いと範囲を明らかにし、単独事業リスクマネジメントと企業全体のリスクマネジメントの枠組みの関係を理解する。
  • リスクという言葉の定義やリスクマネジメントのフレームワークについて共通の認識を持つことは重要。リスクは形がなく捉えどころがないため、定義が不明確であれば、人によって異なる想定となる場合がある。

4 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

(予習)第3回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第4回配付資料を確認・復習することが望ましい。

授業内容

【リスクマネジメント・プロセス】

  • リスクマネジメントは、事業目標達成に伴う不確実性を管理する継続的な取り組み。ひと続きの「プロセス」として、その活動を設計する。
  • PDCAサイクル(計画・実行・検証・改善)としてプロセスを整備、運用
  • リスクマネジメント方針/計画の策定
  • リスクマネジメント体制の構築

5 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

(予習)第4回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第5回配付資料を確認・復習することが望ましい。

授業内容

【事業リスクの認識・識別】

  • リスクを把握するには、リスクに影響を及ぼすリスク要因を同時に識別し、リスクとリスク要因の因果関係を理解する。
  • プロセス分析や、リスクマップ、チェックリストを用いて、リスクの認識・識別する(チーム演習)。

6 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

(予習)第5回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第6回配付資料を確認・復習することが望ましい。

授業内容

【事業リスクの分析・評価(1)】

  • プロセス分析やチェックリストを用いて識別したリスクに対して、定性的および定量的な手法により、リスクの重要度を判断する。
  • 定性的評価手法について解説し、チーム演習も実施。

7 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

(予習)第6回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第7回配付資料を確認・復習することが望ましい。

授業内容

【事業リスクの分析・評価(2)】

  • 定量的評価手法について解説し、チーム演習も実施。

8 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

(予習)第7回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第8回配付資料を確認・復習することが望ましい。

授業内容

【ゲスト講演とディスカッション】

  • 熱心にリスクマネジメントに取り組んでいる企業からゲスト講師を招き、これまでの取り組み経緯や課題、受講生への示唆。
  • リスクマネジメント取り組み経緯や課題、展望について。

課題有無

課題フィードバック方法

全体へのフィードバック

9 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

(予習)第8回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第9回配付資料を確認・復習することが望ましい。

授業内容

【リスクへの対応(1)】

  • リスク対策は、リスク種別や企業の採用するリスク戦略及び企業の事業内容等により多数存在しうる。自社のリスク対策について検討してみる。
  • 様々なリスクに対応したリスク対策について解説し、チーム演習も実施。

10 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

(予習)第9回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第10回配付資料を確認・復習することが望ましい。

授業内容

【リスクへの対応(2)】

  • リスク対策に要するコストについて考察、リスク対策の意思決定を如何に円滑に進めるかについて検討し、チーム演習も実施。

11 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

(予習)第10回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第11回配付資料を確認・復習することが望ましい。

授業内容

【価値創造とリスクマネジメント】

  • 技術経営に係る価値創造とリスクマネジメントについて考察する。
  • リスクマネジメント経営を実践している優良企業の事例を取り上げ、ディスカッションにより理解を深める。

12 回

予習・復習時間

6時間

予習・復習

(予習)第11回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第12回配付資料を確認・復習することが望ましい。

授業内容

【経営管理とリスクマネジメント(1)】

  • 企業を取り巻く環境変化と、それに対する企業内の様々な取り組みの全体像を把握する。
  • 内部統制報告制度、情報セキュリティ、事業継続(BCP/BCM)、CSR、コンプライアンスへの対応等、企業が取り組んでいる経営管理とリスクマネジメントの関係について概観する。

13 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

(予習)第12回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第13回配付資料を確認・復習することが望ましい。

授業内容

【経営管理とリスクマネジメント(2)】

  • 内部統制報告制度、品質、情報セキュリティ、事業継続(BCP/BCM)、CSR、コンプライアンスへの対応等、企業が取り組んでいる経営管理とリスクマネジメントの関係について概観する。

14 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

(予習)第13回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第14回配付資料を確認・復習することが望ましい。

授業内容

【職業倫理とリスクマネジメント】

  • 過去の企業不正事件をとりあげ、その防止策と、それが一時的な対応策にならないための持続力や復元力を高めるためのリスクマネジメント策について考察し、チーム演習も実施。

15 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

(予習)第14回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第15回配付資料を確認・復習することが望ましい。

授業内容

【授業総括/リスクマネジメントの「限界」と「可能性」】

  • リスクマネジメントについて、有効性と効率性の両面から考えてみる。
  • リスクマネジメントに直接影響を与える要因を整理することにより、リスクマネジメントの「限界」を理解する。「限界」を理解したうえで、「可能性」についても考えたい。

授業方法

講義とチーム演習/ディスカッションで進める。演習/ディスカッションを通じての相互啓発・理解も重視。

テキスト

各回ごとにパワーポイント形式のテキストを配布。

参考図書

適宜紹介する。

成績評価

評価の視点
評価
ウェイト
備考

課題(レポート)を通じて、理解度の確認、自社の課題解決に向けての適用力を評価

60 %

授業(演習、ディスカッション)への参画姿勢

40 %

合計
100%

受講生へ授業科目のアピールポイント、必要な基礎となる科目の履修や知識・スキル

本授業の各段階の学習で得たリスクマネジメントの考え方や手法を適用し、受講生は特定課題研究で検討している経営戦略や事業計画・投資計画のリスクチェック、リスク評価(定量化)等を実践的に行うことが期待される。

CONTENTS

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