企業が「ありたい姿」を実現するためには、「人」という経営資源を適切にマネジメントし、一人ひとりにその能力を十分に発揮してもらうことが必要である。また、そのためには個人としての「人」だけでなく、「組織」という視点での組織能力の向上も必要不可欠である。特に経営環境が激しく変化する今の時代においては、自社の組織上の問題点を把握し、日々改善していくことがより一層重要になる。
そのため本科目では、中小企業の組織上の問題をあぶり出し、改善策を立てるために必要となる知識・考え方や、人と組織に関する現状を総合的に把握し、今後の具体的な方向性を整理するための考え方等について講義を行う。
本科目では、中小企業の人と組織に関する問題を発見する能力、またその問題の解決に向けた具体的な指導・アドバイスができる能力を身につけてもらうことを目的とする。
上記目的の下、具体的な到達目標としては、以下の6項目の理解とその活用能力の修得を掲げる。
中小企業に対する人事関連制度の策定支援や組織能力を向上させるための支援に興味のある院生に受講してもらいたいと考えています。
予習:企業経営理論の中で、人事・組織に関してこれまで学習した内容を振り返る。
復習:自社の人事・組織面の課題について考察する。
予習:「良い組織風土」「悪い組織風土」について考える。
復習:自社の組織風土の特徴について考察する。
予習:代表的な組織構造の種類とそれぞれの特徴について考える。
復習:自社の組織構造(人員構成)の妥当性について考察する。
予習:一般的な採用プロセスについて考える。
復習:採用を成功させるために企業が注意すべき点を整理する。
予習:過去の業務経験を振り返り、自らが成長したと思う場面及びその要因について考える。
復習:職業能力評価基準の活用方法を振り返る。
予習:過去の業務経験を振り返り、どのようなことでモチベーションが「上がったか」「下がったか」を考える。
復習:モチベーション理論の活用方法を整理する。
予習:職能資格制度と職務等級制度の違いについて考える。
復習:各等級制度のメリット・デメリットを整理する。
予習:自社の(もしくは一般的な)評価制度の問題点について考える。
復習:評価制度を運用する際のポイントを整理する。
有
全体へのフィードバック
予習:エクセルのグラフ「散布図」について、その作成方法を確認しておく。
復習:賃金分析の考え方及び実施手順を整理する。
予習:賞与制度及び退職金制度の会社側にとってのメリット・デメリットを考える。
復習:中小企業における賞与制度・退職金制度それぞれの特徴を整理する。
予習:人件費にどのような費用が含まれるかを考える。
復習:人件費、労働生産性、労働分配率の数字の意味とそれぞれの関係を整理する。
予習:第1回~第11回で学習したことを再度復習し、疑問点を整理する。
復習:分析結果の振り返りを行う。
有
全体へのフィードバック
予習:第1回~第11回で学習したことを再度復習し、疑問点を整理する。
復習:分析結果の振り返りを行う。
予習:ケーススタディについて検討準備を行う。
復習:ケーススタディの振り返りを行う。
予習:ケーススタディについて検討準備を行う。
復習:ケーススタディの振り返りを行う。
予習:ケーススタディについて検討準備を行う。
復習:ケーススタディの振り返りを行う。
予習:モラールサーベイの方法について検討する
復習:モラールサーベイの調査項目について振り返りを行う
高久担当:
モラールサーベイ(従業員意識調査)の歴史的変遷から、その目的や意義について
モラールサーベイの調査項目の考え方について
予習:モラールサーベイの分析について検討する
復習:モラールサーベイの結果の分析方法について振り返る
高久担当:
モラールサーベイの調査を実施するときの留意点や、実施後のデータ解析と追加調査について
種々の組織活性化方法について
予習:モラールサーベイの集計分析方法を検討しておく
復習:モラールサーベイの結果から、追加調査と提案内容へのつながりを振り返る
高久担当:
モラールサーベイを実施したケースを元に、データの分析方法と追加調査内容の検討をする。
モラールサーベイの分析結果から、どの様な改善提案をするべきか検討する
有
個別フィードバック
予習:今までの授業および自分の経験を通じて、中小企業における人事面での課題を考察・特定してくる
復習:中小企業にコンサルティングサポートをする上において、重要な要素を考察する
萬代担当:
最近のビジネスの状況を踏まえて、どのようなリーダーが求められているのかを議論・考察する。また、中小企業がどのようにリーダーを育成できるのかを議論・考察する。
予習:自分のやる気(モチベーション)について、どのような状況でやる気を感じたか、やる気を感じなかったかを振り返って明確にしておく。
復習:自分と周りの人のやる気を出すために、実際に具体的な行動を行ってみる。
萬代担当:
VUCAの時代における「リーダーシップ」、また「やる気」について、動機理論をベースに考察し、自分および周りの人のやる気を高めるためには、どのようなことをできるかを議論・考察する。
組織や人材マネジメントに関する基本的な考え方(理論、方法論など)と具体的な実務場面での適用(応用)の方法を講義と演習を交えて学んでいただきます。演習では、中小企業支援の実務で行う頻度の高いものをピックアップし、必要に応じて受講者間での討議も行いながら進めていきます。
モラールサーベイについては、講義とともに実際の調査結果の分析訓練も行います。
その他、リーターシップややる気を引き出す方法についても多様な視点から講義・演習を行います。
2コマ又は3コマ連続講義になりますので、連続講義ごとに、講義で説明する内容をまとめた資料を配布します。また、必要に応じて補足説明用の資料も配布します。
適宜、紹介します。
講義への参画度
50 %
講義の中で実施するグループ討議への積極的な参画と取りまとめ、積極的な質問や意見の表明、講義の中での発表内容などを総合的に評価します。
課題レポートの内容
50 %
課題レポートを2回出します。テーマ・提出方法については事前に指示します。
人や組織に関し、中小企業においては、大企業と異なる特徴・実態があるため、それらを念頭において受講していただきたいと思います。
受講生の理解の進展度合い、またはその他の理由により、カリキュラムの内容や順番に変更が生じる場合がございます。課題の有無につきましても、変更する場合がございます。
前半は火曜日の1・2時限ですが、後半は土曜日の主に3・4・5時限の授業となります。