MOT 働きながら技術経営が学べる1年制大学院 日本工大MOT

研究開発と製品開発マネジメント

  • Management of Research and Development
担当教員 西尾 好司 専任・客員 客員 単位数 2単位
開講学期 春学期 開講曜日・時限 火曜日 1・2時限(隔週)
位置づけ オペレーション分野 応用段階
科目紹介
科目の重要性・
必要性
研究開発は、企業における利益の源泉となる最も重要な活動の1つである。本講義では、研究開発のマネジメントの基本的な事項を講義するだけでなく、研究開発・イノベーション活動の最近の動向も取り上げる。IoTの普及に伴い、企業は、新製品やサービスの開発において、顧客・ユーザー・消費者との関係性を強化しなければならならない。そして、研究開発や製品開発関連部門に所属する/しないに関わらず、自社あるいは顧客の研究開発やイノベーションの取り組みを理解することは、営業部門も含め、全社的に必要となる。
また、サービス業が製造業と連携することはもちろんのこと、むしろ主導的な立場を発揮することも増えており、研究開発やイノベーション活動に関する基本的な知識は決して製造業に限定されるものではない。
科目の目的 講義では、経営戦略や事業戦略などの企業戦略と研究開発戦略の関連、市場・競争環境や社会の変化との関係、テーマの設定や研究開発実施のプロセス、ユーザー・顧客・消費者との協働、大学や公的機関・政策を活用した研究開発など、実際の研究開発マネジメントなどの実務上必要な事項を理解することを目的とする。ケース・スタディも取り入れ、クラスでの議論から、理解を深めるようにもする。
到達目標 以下を主要な目標として、研究開発活動に関する基本的な事項を理解し、自社の戦略や活動に活用できるようにしたい。
1.企業活動における研究開発活動が必要な理由、研究開発活動にマネジメントが必要な理由の理解
2.経営戦略に沿った研究開発戦略の策定と研究開発活動の重要性
3.顧客のニーズや顧客との共創の必要性と限界、イノベーションのパートナーの拡大
4.他社、大学などの外部資源の積極的な活用の重要性(政策の活用も含む)
5.生活(者)起点で製品やサービスを考えていくこと、何を作るかだけでなく、どのように使われるかも考えることの重要性を理解すること
受講してもらいたい
院生
研究開発部門向けではなく、以下のような以下のような院生の受講を期待する。
・ 技術開発や製品開発の企画に関わる院生の中で基本事項を確認したい人
・ 技術・製品開発部門以外で、事業戦略や営業戦略を策定する必要のある人
・ 営業部門で、技術系企業を顧客に持っている人や自社の技術部門と一緒にプロジェクトを進めなければならない人
授業計画
1回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 予習:必要なし
復習:本日の講義の確認
授業内容 イントロダクション(1)
・問題意識
・研究開発マネジメントの講義の対象
・講義の進め方
2回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 予習:必要なし
復習:講義の内容の確認
授業内容 イントロダクション(2)
・先行者利益の獲得と後発者の優位性の獲得
・研究開発マネジメントの重要性
3回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 予習:前回の講義の確認
復習:講義の内容の確認、参考資料が配布された場合には一読してほしい
授業内容 研究開発テーマの選定(1)
・研究テーマと開発テーマの特徴
・コア技術、主力製品や経営戦略との関係
・製品開発戦略や事業部との関係
4回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 予習:前回の講義の確認
復習:講義の内容の確認、参考資料が配布された場合には一読してほしい
授業内容 研究開発テーマの選定(2)
・顧客やユーザーとの関係
・事例紹介
5回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 予習:これまでの講義の確認
復習:講義の内容の確認、参考資料が配布された場合には一読してほしい
授業内容 研究開発戦略(1)
・研究開発戦略の項目、経営ビジョンや経営戦略との関係
・研究開発活動における経営者の役割
・研究開発戦略策定のプロセス
・研究開発戦略策定に必要な情報(技術動向や社会環境、経済環境等)
・企業における研究開発活動の役割の事例
6回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 予習:これまでの講義の確認
復習:講義の内容の確認、参考資料が配布された場合には一読してほしい
授業内容 研究開発戦略(2)
・研究開発のポートフォリオ
・研究開発戦略の事例
7回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 予習:これまでの講義の確認
復習:講義の内容の確認、参考資料が配布された場合には一読してほしい
授業内容 研究開発プロジェクトのマネジメント(1)
・研究開発の評価(テーマ選定、中間評価、成果評価)
・Stage-gate法
・進捗の遅れや競争環境の変化などへの対応
8回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 予習:これまでの講義の確認
復習:講義の内容の確認、参考資料が配布された場合には一読してほしい
授業内容 研究開発プロジェクトのマネジメント(2)
・研究開発の成果の展開、事業部との関係
・社内の資源獲得競争に勝ち、死の谷を越えるために
・知識創造のプロセスとしての資源獲得競争
9回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 予習:これまでの講義の確認
復習:講義の内容の確認、参考資料が配布された場合には一読してほしい
授業内容 社外の活用・オープン・イノベーション(1)
・研究開発における社外との連携の必要性と方法
・社外との連携、特に企業間(組織間)関係のマネジメント上の注意点(自社の戦略、知的財産等)
・オープンイノベーションとは
10回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 予習:これまでの講義の確認
復習:講義の内容の確認、参考資料が配布された場合には一読してほしい
授業内容 社外の活用・オープンイノベーション(2)
・大学や公的研究機関、公設試験研究機関との連携の意義や方法、注意すべき点
・大学や公的研究機関、公設試験研究機関との連携事例
11回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 予習:これまでの講義の確認 自身のビジネスにおける顧客の役割とは
復習:講義の内容の確認、参考資料が配布された場合には一読してほしい
授業内容 ケーススタディ(1)
ゲストスピーカーによる講義(製品開発)
12回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 予習:これまでの講義の確認 自身のビジネスにおける顧客の役割とは
復習:講義の内容の確認、参考資料が配布された場合には一読してほしい
授業内容 ケーススタディ(2)
ゲストスピーカーの講義のまとめ
13回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 予習:ケーススタディ用の配布資料の確認、事前に提示したポイントについて自分の考えをまとめる
復習:講義の内容の確認
授業内容 ケース・スタディ(3)
・企業の製品開発のケースを取り上げ、その概要を説明
・事前に提示したポイントについてクラスで議論する。
課題有無
課題フィードバック方法 個別フィードバック
14回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 予習:ケーススタディ用の配布資料の確認、事前に提示したポイントについて自分の考えをまとめる
復習:講義の内容の確認
授業内容 ケース・スタディ(4)
・クラスでの議論
課題有無
課題フィードバック方法 個別フィードバック
15回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 予習:これまでの講義の中で自分にとって重要な項目を確認
復習:クラスでの議論の確認
授業内容 まとめ
これまでの講義の中で重要な項目を確認する。
時間がある場合には最近の国内外の研究開発活動に関連するトピックスを紹介する。
授業方法 配布資料をベースとする講義形式で進める。なお、ケーススタディについては、配布資料を活用したクラスの議論ではなく、ゲスト・スピーカーの講義を行う場合もある。
テキスト 特定のテキストは指定しない。講義で使用する配布資料として、毎回パワーポイント形式のテキスト及び関連資料(論文や新聞記事等)を配布する。なお、必読の資料がある場合は事前に配布する。
参考図書 講義の後に有用な図書については講義の時に紹介する。
成績評価
評価の視点 評価
ウェイト
備考
講義での議論の参画状況。 60 %
レポートの提出(1回)
第11~14回で取り上げるケースのまとめ
なお、議論のポイントは事前に連絡し、それをレポートにまとめる(期間は2週間)。
なお、まとめ方については、講義のときに伝える。
40 % レポートについては、講義の理解を確認することを目的とする。
合計 100%  
受講生へ 新聞や経済誌などの技術開発や新製品開発、研究開発戦略についての記事について目を通して、企業の研究開発動向を掴んでほしい。
現在、製造業は大きな変革期にある。環境変化に対応するためには、研究開発マネジメントは自社内のマネジメントだけでなく、社外の資源も積極的に取り込み、柔軟に資源の組換えを実行するダイナミックなプロセスが必要となる。
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