AkioTakashino

髙篠昭夫

「備えよ常に」 これは「いつなん時、いかなる場所で、いかなることが起こった場合でも善処ができるように、常々準備を怠ることなかれ」と言うことです。

専任教授(実務家教員)

Question

担当している領域・科目について教えてください。

  1. 「プログラム&プロジェクトMGTの基礎(プロジェクト編)」プロジェクトを成功するためのポイント、そのマネジメントの勘所などプロジェクトがスムーズに成果につながるためのプロジェクトマネジメントの体系的知識、考え方、その活用のために、実際の事例を交えながら、実際の活用について学ぶことができる内容です。
  2. 「企業変革プロジェクトケーススタディ」プロジェクト活動、プログラム活動の2つの事例を使い、演習活動を通じて基礎編で学んだことを応用し、実際に活用を確認できる内容です。
  3. 「品質管理の基礎とTQM(総合的品質マネジメント)」前半は事例を交えながら、設計・製造・販売までの品質に関する基礎的な事柄、各種解析手法など、品質管理に関する基礎を学びます。後半はそれをベースに経営管理手法として活用されているTQMについて、演習を通じながら学習する内容です。

実務家時代にどのような業務に携わってきましたか?

  • 自動車メーカー入社、生産現場の品質、技術スタッフの後、米国での現地生産拡大プロジェクトに参画、米国生産工場に駐在(10年)した。その間、組織の基盤造り、3つの部品生産ラインの立ち上げを経験する。
  • 帰任後、生産部門、生産技術開発部門の部門責任者として数々の製法開発に携わる。
  • 業務監査室に移動後、商品開発部門他の社外監査役を歴任、国内22拠点39回、海外15拠点15回の業務監査・監査役監査を行う。
  • 部品製造会社に転出し経営を担当し、国内事業の再構築、海外事業(北米、インドネシア拠点)の拡大を行う。

  • 任期満了退任後、本学 教授に就任、現在に至る。

授業を行う際に大切にしている点は何でしょうか?

プロジェクトとは実務的、実際的であり経験してみて初めて分かってくることが多いです。プロジェクトには問題が多く、「プロジェクトで失敗した」とは思わないが、実際には「お金がかかりすぎた」、「完了が遅れ、約束通りでなかった」、「プロジェクトの後始末に大変な思いをした」とか、こんなことが良く起こります。これからプロジェクトに関わる人、プロジェクトを管理する人には不安も多いことでしょう。プロジェクトがスムーズに成果につながるための体系的知識、考え方、その実際の活用を、実際の経験も紹介し、プロジェクトマネジャーとして適切なマネジメント力と対応力、リーダーシップが出せるような実践力を身に着けることができるように心がけていきます。

入学を検討している方へのメッセージ

自身の38年の実務家経験を通じて体験、習得できたものを、本学では、経営全般にわたるカリキュラムを1年間で凝縮・習得できるように用意されています。それも感受性の高い、若い世代で勉強・習得できるとは本当に素晴らしいことと思います。

先行き不透明な時代に、常に企業の変革が求められ、技術経営の必要性と重要性が高まっています。これまでの自分自身の経験・知見に、本学での「新しい仲間」、「新しい学び」、「新しい気づき」を加え、新たな価値創造の担い手、変革のリーダーを目指して一緒に学びましょう。

Information

スチューデントアワー

春学期   金曜日 16:50~18:20
夏学期   土曜日 15:10~16:40
秋学期   月曜日 16:50~18:20
12月のみ 土曜日 15:10~16:40
冬学期   土曜日 13:00~15:00

専門分野

プロジェクト・プログラムマネジメント、生産技術研究開発、開発管理、事業管理、業務改革

現職(兼任)と主たる経歴

1978年 大手自動車会社入社

1986年 米国での現地生産拡大プロジェクトに参画

1988年 米国生産工場 駐在(8年)

      2本の部品生産ラインのプロジェクトリーダーを務める

                    帰任後、「新構造アルミニウムシリンダーブロックの開発」 (平成8年度大河内生産賞)プロジェクトで生産技術・量産を担当

2000年 生産技術開発部門の研究室長

2002年 同 パワートレイン担当取締役

      開発部門責任者、開発担当役員として「半凝固鋳造法によるディーゼル用シリンダーブロック」(平成18年度日本ダイキャス                        ト協会山浦賞)、「CVT用金属ベルトの開発・量産化」(自動車会社として初) 等のプログラムマネジャー

2006年 業務監査室        

      商品開発部門、子会社・関連会社の監査役を歴任、国内22拠点39回、海外15拠点15回の業務監査・監査役監査を行う。

2009年 ブレーキ部品製造会社の代表取締役社長( ~14年)

      国内事業の再編成、海外事業(北米、東南アジア拠点)の拡大を行う

2015年 日本工業大学大学院 技術経営学科 教授に就任

 

《委員就任や講演等社会貢献活動、他》

2004年 第11回国際工作機械技術者会議で「自動車関連の生産におけるプロセスイノベーションの事例紹介」の講演を行う

 

 

 

 

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