自分がどこに向かって何をすべきか明確になります。
第13期生(2017年度)
コスモテック株式会社/代表取締役
私は、16歳~3年間程は塗装工事現場で職人見習いとして働いており、当時は「将来は独立して塗装女性チームを作りたい」と考えていました。その後、父の経営する塗装工事会社『株式会社ワークコスモ』に入社し、営業や現場管理等を学んでいきました。独立ではなく、父の会社の塗装事業のみを継ぐと決意してから数年後、NIT MOTに入学し卒業してから1年後、父の会社より塗装事業のみを受け継いで新たな会社としてスタートし現在に至ります。毎朝、子供と一緒に出社しております。
#Interview
私の父が10期卒業生なのですが、起業・第二創業コースで『事業承継』について、事業を受け渡す側の研究をしておりました。そして私は、事業を引き受ける側の研究をするためNIT MOTに入学致しました。また、技術をどう売っていくのか?という事についても学ぶ事が出来ると知り、とても興味深く思っておりました。何度か体験で授業を受けさせて頂いたところ、講義の中にグループディスカッション等もあり、それぞれが前向きに意見を出し合う姿をみて感動しました。
私はじっくりと時間をかけて学ぶため、科目履修生として入学の1年前から学び、2年間通いました。今まで感覚的に覚えて身に着けてきたことを言語化する事、また論理的に物事を考え組立てていく事の大切さや思考を身に着けました。更にそれらをどの様に伝えていくのか、また、親族内承継において予測できる問題点などについて学べた事はとても身になっております。父の事業を継ぐという目的を持ってはいたものの、やるべき事・やりたい事・取り組む順序などについての整理が出来ておりませんでしたが、授業や仲間たちとの意見交換を通じて、しっかりと自分のあるべき姿を整理する事が出来ました。
すべての物事において勢いだけではなく、理論的に考えをまとめる事で物事を見る視野が広がりました。やるべき事とやりたい事の区別をつけ、目標に向かって仮説計画を立てる癖が身に付きましたので、仕事上では大いに役立っております。仮説を立て実行し、それらを振り返り改善していく。現在も様々な事において模索中ではありますが、私にとっては何よりも、事業承継における課題と問題点を事前に明らかに出来た事でスムーズな承継が出来たと思っております。
#Message
入学を考えられている方は、なにかしらの目的があってのことだと思います。しかし、私もそうでしたが、目的はあるものの具体的に明確化されていないという事もあるかと思います。入学し、仕事の実践を踏まえながら学んでいく事で、自身の潜在的意識の部分を掘り起こす事ができたりもします。必要な知識を身に着けながら仕事との両立を果たす、大変な事ではありますが、乗り越えた後は必ず自信に繋がります。そして、目標に向かって前向きに取り組んでいける仲間を作ることが出来たのは社会人大学院ならでは、様々な業種の方々とそれぞれの立場で意見交換できるというのは、NIT MOTならではだと思います。