大学院技術経営研究科の岡本和也教授が2023年9月20日、日本金属学会の「まてりあ論文賞」を受賞しました。対象論文は、2022年8月および9月号の同学会会報「まてりあ」に掲載された「先端材料開発に向けた、AI先端計測技術の多角的視点からの考察(第1回)(第2回)」です。
この解説論文では、AI(人工知能)・機械学習の歴史観を含む基礎からAI活用による先端計測の意義を提起。その後、最新事例として、マルチモーダル計測、オペランド計測、情報エントロピー計測の3つの研究事例を詳述されました。さらに当該分野の社会科学的考察として、特許・非特許情報を集約し学術と産業動向の比較を統計学的に俯瞰、発生するデータの取扱いとそのオープン化のあり方にも展開され、自然科学と社会科学の2つの視座から当該分野の今後の指針を包括的に提言されています。
本論文は、岡本和也教授が日本学術振興会・研究開発専門委員長として主宰した委員会の総括の一つとして、杉山昌章特任教授(阪大)、武藤俊介教授(名大)、青柳里果教授(成蹊大)、冨谷茂隆教授(奈良先端大)との共著にあり、その筆頭著者として纏めたものです。富山大学で開催された2023年度秋季日本金属学会主催の授賞式にて表彰を受けました。