本研究科の岡本和也教授が主宰する、日本学術振興会・事業譲渡委員会「AI活用型システム創成委員会」の公開シンポジウムが,2024年3月25日に東京・学術総合センターにて開催されました.
本委員会は,日本学術振興会「システムデザイン・インテグレーション第177 委員会」の活動及び成果を継承し発展することを主旨として,2021年度から本格活動を開始し約3か年にわたり40近い講演数と分科会活動を経て2024年3月末に第1期を終結しました.今回はその成果報告・公開シンポジウムとして開催されたものです.
本委員会は,関連する科学技術と超高度情報化社会の飛躍的な発展を考慮し、委員相互の学術的交流と課題解決に向けた理解を深め、VUCAの時代における複雑かつ不透明な未来社会と産業の実現に必要な「システムデザイン・インテグレーション」の新たなステージの実現に向けたあるべき姿を探求することを目標に据えています.
(* VUCA:Volatility(変動性),Uncertainty(不確実性),Complexity(複雑性),Ambiguity(曖昧性)の頭文字からなる造語)
当日は委員長である岡本和也教授からの挨拶と趣旨説明を皮切りに,来賓である内閣府・川上大輔審議官および慶応義塾大学栗野盛光教授による「SIP第3期のトランスフォーマティブイノベーションの実現」に関わる基調講演に続き,本委員会で議論された最先端のAIとシステム創成に関する技術講演が行われました.社会の主軸となっているシステムとその系譜を概観した「システム創成と設計(東京都立大学・下村芳樹教授)」,社会システムの理解・解釈・分析・予測のためのAIの有用性に関わる「システム創成とAI技術(山口大学・間普真吾教授,名古屋工業大学・横田達也准教授)」,システム創成と応用技術として,「車載システムとAI活用(ミライズ テクノロジーズ・滝雅人部長)」,「マテリアルズインフォマティクスとAI活用(旭化成・夏目穣部長)」,「先端計測システムとAI活用(大阪大学・御堂義博特任准教授)」について,各委員から講演されました.
当日は様々な分野から数多くの来場者を迎え,同日午後6時過ぎまで活発な議論が行われました.
掲載サイト:https://aisyscrecom.com/