情報化支援の進め方 PDF

Informationtechnology processing support

中小企業診断コース関連科目

単位数

2単位

開講学期

夏学期

開講曜日・時限

授業スケジュール参照

位置づけ

情報化・DX化 基礎段階

区分

基幹科目

科目紹介

科目の重要性・必要性

クラウド・IoT・AI時代となり、情報化の重要性は増している中で、中小流通業、中小製造業においても企業経営に資する情報化のスキルを習得する重要性・必要性が増している。

科目の目的

中小流通業の経営課題およびその経営課題を克服するための情報化課題を的確に発見し、その課題克服の具体的方策の立案について指導、支援、アドバイスできる技能を修得する。

また中小製造業のIT活用状況の実態を理解し、IT活用の根底にある経営課題を明確にした上で、適切な情報化による課題解決の立案について指導、支援、アドバイスできる能力を修得する。

到達目標

流通業分野の企業の経営目標をクリアするための経営課題と、その経営課題を克服するための情報化課題を的確に発見できるとともに、明確化された情報化課題を克服するため、経営戦略に根ざした情報化の基本的な改善提案をそれまでに修得した知識等を基に策定できることを目標とする。

製造業分野の企業の経営目標クリアするための経営課題と、その経営課題を克服するための情報化課題を的確に発見できるとともに、明確化された情報化課題を克服するため、経営戦略に根ざした情報化の基本的な改善提案をそれまでに修得した知識等を基に策定できることを目標とする。

受講してもらいたい院生

中小企業経営等の経営コンサルタントを目指す院生

授業計画

1 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:中小流通業の情報化課題について考察してくる。
復習:流通業分野の企業の経営課題と情報化課題の関係を考察することにより、理解を深めるとともに手法を定着させる。

授業内容

情報化支援の進め方(流通業)(1)(講義とディスカッション)

・流通業で押さえておくべきIT技術と最新動向(1)

流通業分野の企業の経営環境の変化を踏まえた上で、背景となるマーチャンダイジング理論と支援を行う際に押さえておくべきIT技術(SCM、POS、オープンデータ活用、クラウドファンディング 等)を学ぶ。

2 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:情報化の進展に伴う中小流通業を取り巻く環境変化について考察してくる。
復習:流通分野の企業の情報化に関する経営環境の変化(IT化の進展、SCMの変化、購買行動の変化など)に関する動向を考察することにより、理解を深めるとともに手法を定着させる。

授業内容

情報化支援の進め方(流通業)(2)(講義とディスカッション)

・流通業で押さえておくべきIT技術と最新動向(2)

昨今の急激な外部環境の変化に伴い、"非対面型ビジネスモデルへの適用"を求められる中小流通業の実態について学ぶ。演習方法としては、ケースを活用して実施。

3 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:中小流通業のWebマーケティング活用について考察してくる。
復習:自身の身近中小流通業のWebマーケティングについて考察することにより、理解を深めるとともに手法を定着させる。

授業内容

情報化支援の進め方(流通業)(3)(講義とディスカッション)

・中小流通業におけるWebマーケティング①

マーケティング戦略(目的)におけるWeb(手段)の役割(関係性)を理解し、Web技術の活用時にどういった支援を行うべきかについて学ぶ。Webで収集できる基本データとその解析方法 (グーグルアナリティクス活用等) についても理解する。

4 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:中小流通業のWebマーケティング活用について考察してくる。
復習:自身の身近中小流通業のWebマーケティングについて考察することにより、理解を深めるとともに手法を定着させる。

授業内容

情報化支援の進め方(流通業)(4)(講義とディスカッション)

・中小流通業におけるWebマーケティング②

Web活用の基礎知識として、Webサイト(ランディングページ)の作成方法について学ぶ。

課題有無

課題フィードバック方法

全体へのフィードバック

5 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:中小流通業のWebマーケティング活用について考察してくる。
復習:自身の身近中小流通業のWebマーケティングについて考察することにより、理解を深めるとともに手法を定着させる。

授業内容

情報化支援の進め方(流通業)(5)(講義とディスカッション)

・中小流通業におけるWebマーケティング③

グループワーク形式でケーススタディを元に実際にランディングページ作成を体験し、支援を行っていく為の具体的な能力を培う。

6 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:中小流通業にとっての情報化のポイントについて考えてくる。
復習:自身の身近な流通業事業者を例にして、情報化を進める場合の懸念点やどう助言すべきかを考察することにより、理解を深めるとともに手法を定着させる。

授業内容

情報化支援の進め方(流通業)(6)(講義とディスカッション)

・IT相談ケーススタディ①

中小流通サービス業の戦略を理解した上でマーチャンダイジング(4P)、仕入計画・実施、商品・在庫・資金管理などを想定しつつ提案を行うために、中小流通サービス業から具体的なからIT相談を受けた場合に、 どのように対処すべきかを、実際のケーススタディを用いてグループワーク形式で学ぶ。

7 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:中小流通業にとっての情報化のポイントについて考えてくる。
復習:自身の身近な流通業事業者を例にして、情報化を進める場合の懸念点やどう助言すべきかを考察することにより、理解を深めるとともに手法を定着させる。

授業内容

情報化支援の進め方(流通業)(7)(講義とディスカッション)

・IT相談ケーススタディ②

中小流通サービス業の戦略を理解した上でマーチャンダイジング(4P)、仕入計画・実施、商品・在庫・資金管理などを想定しつつ提案を行うために、中小流通サービス業からIT相談を受けた場合に、どのように対処すべきかを、実際のケーススタディを用いてグループワーク形式で学ぶ。

課題有無

課題フィードバック方法

全体へのフィードバック

8 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:SNSや動画マーケティングついて考察してくる。
復習:第1回ー第8回の講義内容について考察することにより、理解を深めるとともに手法を定着させる。

授業内容

情報化支援の進め方(流通業)(8)(講義とディスカッション)

・SNS,動画マーケティング

中小流通業でプロモーション手段を検討する際に必要となるSNS、動画マーケティングについて学ぶ。演習方法としては、ケースを活用して実施。

9 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:中小製造業における情報化の可能性と、中小企業診断士の役割について考えてくる。
復習:自身が中小製造業の情報化(IT活用)にどう関わっていくのかを考える。

授業内容

情報化支援の進め方(製造業)(1)(講義とディスカッション) 

・中小製造業における情報化の実態と中小企業診断士に求められる役割①

 生産システムと情報伝達レベル、マニファクチャリング・マネジメントサイクルや生産情報システムの設計要点などを理解した上で、中小製造業の情報化(IT活用)における課題と中小企業診断士の役割について学ぶ。演習方法としては、ケースを活用し、チームに分かれて実施。

10 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:中小製造業における情報化の可能性と、中小企業診断士の役割について考えてくる。
復習:自身の身近な企業の情報化(IT活用)について考察する。

授業内容

情報化支援の進め方(製造業)(2)(講義とディスカッション)

・中小製造業における情報化の実態と中小企業診断士に求められる役割②

 生産システムと情報伝達レベル、マニファクチャリング・マネジメントサイクルや生

産情報システムの設計要点などを理解した上で、中小製造業(特に小規模企業)の情報化(IT活用)における実態を公的データや実体験をもとに学ぶ。

11 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:中小製造業を取り巻く環境変化と情報化について考えてくる。
復習:製造業分野の企業の経営環境の変化(IT化の進展、SCMの変化、技術調達の変化(オープンイノベーション)、新素材の発現、材料調達のグローバル化、材料価格の変化など)の動向について考察することにより理解を深める。

授業内容

情報化支援の進め方(製造業)(3)(講義とディスカッション)

・製造業で押さえておくべきIT技術と最新動向①

製造業分野の企業の経営環境の変化を踏まえた上で、支援を行う際に押さえておくべきIT技術と最新動向(AI、RPA、5G(通信技術全般)、ビッグデータ、クラウド技術など)や情報セキュリティ対策を学ぶ。演習方法としては、中小製造業のケースを活用して講義する。

12 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:中小製造業を取り巻く環境変化と情報化について考えてくる。
復習:製造業分野の企業の経営環境の変化(IT化の進展、SCMの変化、技術調達の変化(オープンイノベーション)、新素材の発現、材料調達のグローバル化、材料価格の変化など)の動向について考察することにより理解を深める。

授業内容

情報化支援の進め方(製造業)(4)(講義とディスカッション)

・製造業で押さえておくべきIT技術と最新動向②

生産管理システムを軸に製造業の基本的な事業構造を学ぶ。生産管理システムは、中小製造業においても多層に階層化されておりその区分の方法を理解する。

13 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:中小製造業にとっての情報化のポイントについて考えてくる。
復習:自身の身近な企業を例にして、情報化を進める場合の懸念点やどう助言すべきかを考察することにより、理解を深めるとともに手法を定着させる。

授業内容

情報化支援の進め方(製造業)(5)(講義とワークショップ)

・IT相談ケーススタディ①(情報課題の明確化)

実際のケーススタディを用いて、中小製造業からIT相談を受けた場合に、中小製造業の戦略を理解した上で経営管理・生産管理システムやWebマーケティングなど、どの領域を強化すべきかを想定出来るよう、情報化課題の明確化についてグループワーク形式で学ぶ。

14 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:中小製造業において、IT相談の本質にはどんな経営課題が潜んでいるのかを考えてくる。
復習:自身の身近な企業で想定されるIT課題の相談を受けたと仮定し、その相談の裏に本質的な経営課題と解決策を考察することにより、理解を深めるとともに手法を定着させる。

授業内容

情報化支援の進め方(製造業)(6)(講義とワークショップ)

・IT相談ケーススタディ②(情報化課題の設定)

実際のケーススタディを用いて、中小製造業からIT相談を受けた場合に、中小製造業の戦略を理解した上で経営管理・生産管理システムやWebマーケティングなどどの領域を強化すべきかを想定出来るよう、どのように対処すべきか、具体的なITシステムの設定と実行体制についてグループワーク形式で学ぶ。

課題有無

課題フィードバック方法

全体へのフィードバック

15 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:中小製造業において、IT相談の本質にはどんな経営課題が潜んでいるのかを考えてくる。
復習:自身の身近な企業で想定されるIT課題の相談を受けたと仮定し、その相談の裏に本質的な経営課題と解決策を考察することにより、理解を深めるとともに手法を定着させる。

授業内容

情報化支援の進め方(製造業)(7)(講義とワークショップ)

・IT相談ケーススタディ③(情報デザインの手法)

実際のケーススタディを用いて、中小製造業からIT相談を受けた場合に、相談の裏にある本質的な(経営)課題が何であるかを追求するとともに、情報デザインの手法についてグループワーク形式で学ぶ。

16 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:情報化企画書について調べてくる。
復習:自身の身近な企業に置き換えて、本講義で学んだ内容を考察することにより理解を深めるとともに手法を定着させる。

授業内容

情報化支援の進め方(製造業)(8)(講義とワークショップ)

・情報化企画書の作成①

ケーススタディを元に、企業情報や経営課題からどのような観点で情報化が可能か、実現に向けてどういったことに注意すべきかを情報化企画書としてグループワークで作成する。

17 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:情報化企画書について調べてくる。
復習:自身の身近な企業に置き換えて、本講義で学んだ内容を考察することにより理解を深めるとともに手法を定着させる。

授業内容

情報化支援の進め方(製造業)(9)(講義とワークショップ)担当 鵜飼雄太

・情報化企画書の作成②

 16回目の続き。

ケーススタディを元に、チームで作成した情報化企画書を発表し講師講評を通じて理解を深める。

課題有無

課題フィードバック方法

全体へのフィードバック

18 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:中小企業とITベンダーとの関係性について考察してくる。
復習:自身の身近な企業に置き換えて、ITベンダーへシステム開発を発注する場合に自身がどう支援すべきかを考察することにより理解を深めるとともに手法を定着させる。

授業内容

情報化支援の進め方(製造業)(10)(講義とワークショップ)担当 鵜飼雄太

・RFPについて

情報システム導入時に中小企業診断士として抑えるべき役割①

RFPとは何か、RFPはどのような手順で作成するのかについて学ぶ。

19 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:中小企業とITベンダーとの関係性について考察してくる。
復習:自身の身近な企業に置き換えて、ITベンダーへシステム開発を発注する場合に自身がどう支援すべきかを考察することにより理解を深めるとともに手法を定着させる。

 

 

授業内容

情報化支援の進め方(製造業)(11)(講義とワークショップ)

・RFPの作成

情報システム導入時に中小企業診断士として抑えるべき役割②

グループワーク形式でケーススタディを元に実際にRFPを作成し、クラス全体で議論する。

課題有無

課題フィードバック方法

全体へのフィードバック

20 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:中小企業とITベンダーとの関係性について考察してくる。
復習:自身の身近な企業に置き換えて、ITベンダーへシステム開発を発注する場合に自身がどう支援すべきかを考察することにより理解を深めるとともに手法を定着させる。

授業内容

情報化支援の進め方(製造業)(12)(講義とワークショップ)担当 鵜飼雄太

・RFPの優劣について

RFPをもとに複数のITベンダーから見積を取った場合を想定し、どのようにして優劣をつければよいかを学ぶ。演習方法としては、中小製造業のケースを活用して実施。

授業方法

講義、個人演習およびクラスワークで構成する。

テキスト

講義は担当教員が作成したオリジナルテキストを使用する。(なお、資料によっては必要に応じOffice365に事前・事後アップする。)

参考図書

柴崎 辰彦、影島 広泰、阿部 幸太『製造業・プラントにおける迫りくるDX(デジタルトランスフォーメーション)時代に向けたデジタル化導入・利活用提案』情報機構 ISBN:9784865022117

成績評価

評価の視点
評価
ウェイト
備考

講義への参画度 講義の中で実施する討議への積極的な参画度を評価する。

50 %

演習レポートの内容 視察研究及び課題演習の内容、レポートへの取り組み姿勢。発表姿勢、説得力等を評価する。

50 %

合計
100%

受講生へ授業科目のアピールポイント、必要な基礎となる科目の履修や知識・スキル

情報化の進展が流通業に与えている多大な影響を認識し、中小流通業、製造業にとっての情報化の意味について認識するようにしてほしい。

その他

シラバスの講義内容は、一部変更する場合がある。

変更の場合は、各教員の講義初日に改めて説明を行う。

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