MOT 働きながら技術経営が学べる1年制大学院 日本工大MOT

中小企業活性化戦略と施策の活用

  • Strategies of Activation by SMEs and SME Policies implement
担当教員 永吉 和雄 専任・客員 客員 単位数 1単位
開講学期 冬学期 開講曜日・時限 木曜日 1・2時限(隔週)
位置づけ 知識関連分野 応用段階
科目紹介
科目の重要性・
必要性
かつては世界市場の中心的存在であったメードインジャパンの工業製品は、韓国、中国等にその座を追われ、シェアーの縮小を余儀なくされています。このグローバル化の潮流の中で、技術力を活かし、将来に向けた姿を明らかにする経営戦略の策定と果敢な挑戦こそ、日本の製品復権の第一歩であり、中小企業におけるMOTの今日的課題であると考えます。国や地方公共団体においても、多様な中小企業支援施策を準備・展開し、経営環境の変化に対応する中小企業への経営支援を強化しています。
科目の目的 本講義では、経営環境の変化、特にグローバル化に対処するための経営課題とその解決のための活性化戦略の検討をケーススタディやデスカッションを交えて行い、併せて、これら活性化戦略の実現に必要な様々な支援施策の活用方法等を学習します。また、常に中小企業を取り巻く経営環境をマクロ的視点を重視し、個別の事例への取り組みを検討していきます。
到達目標 中小企業の経営戦略に加えて国等の中小企業支援施策の活用のポイントを修得し、事業戦略を構築し実行していく能力を身に付けることを目指します。この科目を通して、経営者として、またはコンサルタント等支援者として経営改革を推進していく能力の修得していくことを目標とします。
受講してもらいたい
院生
中小製造業経営を担う経営者、後継者、管理者の方々、及びこれら中小企業経営に直接携わっている方々との議論を通して実践的な経営能力を身に付けたい方々に受講していただきたいと考えます。
授業計画
1回 予習・復習 特になし。
授業内容 パラダイムシフト・日本再生
・文明論的な視点も含め、世界政治・経済の動向を捉え、現在の日本社会・経済問題を整理する。
2回 予習・復習 特になし。
授業内容 中小企業のグローバル戦略と支援施策の活用
・グローバル化に対処する中小企業経営の実態をケーススタディやデスカッションを通して理解を深める。
・グローバル経営の課題と支援施策の活用方法を整理する。
3回 予習・復習 予習:アジア各国(その他地域でもよい)との関わりで得た情報について、ディスカッションでの発言準備をする(前回(第3回)の講義時に相談しお願いします。)。
授業内容 アジア太平洋の時代と日本再生
・アジア太平洋の情勢をふまえ、日本の直面する問題を整理する。
・アジア各国の状況を整理し、日本中小企業の事業機会を探る。
4回 予習・復習 予習:IT関連のビジネスに携わっている方は、5分程度の事例発言準備をする(前回(第3回)の講義時に相談しお願いします。)。
授業内容 中小企業の基盤強化のためのIT戦略
・中小企業のIT活用の状況を認識し、IT経営を推進する上での重要点を整理する。
・IT経営推進の成功事例、失敗事例を検討する。
5回 予習・復習 予習:日本経済の抱える問題の中で重要と思うことについて、ディスカッションでの発言を想定して整理をする。
授業内容 日本経済の展望
・日本経済の問題点について議論し取り組むべき課題についての理解を深める。
・日本の目指すべき姿、果たすべき役割について考える。
6回 予習・復習 予習:各自の関わっている企業の重要課題について、ディスカッションで発言できるよう準備をする。
授業内容 中小企業の経営戦略
・経営理念、企業コンセプトの重要性を理解し、売上拡大に向けた事業戦略策定のポイントを整理する。
・中小企業経営の事例についてディスカッションを行い、重要点についての理解を深める。
7回 予習・復習 予習:今までに中小企業支援施策活用の経験のある方は、その事例の5分程度での発言準備をする(前回(第6回)の講義時に相談しお願いします。)。
授業内容 中小企業支援策活用
・主な中小製造業への支援施策について整理する。
・支援策活用の実際について、ケーススタディを通して理解を深める。
8回 予習・復習 予習:8回の講義を振り返って、各自が得た「気づき」について5分での発表準備をする。
授業内容 日本のあるべき姿と中小企業の役割
・講義で得た「気づき」について、各自5分で発表を行い、講義を振り返りながら、日本の目指すべき方向と中小企業の役割についてディスカッションを行う。
授業方法 8回の授業のうち4回はマクロ的な視点から問題を捉えるテーマ、4回が中小企業活性化に向けての具体的な課題をテーマとしています。授業計画に沿ったテーマについてのポイントを整理し議論の材料を提供致しますが、この講義で重視するディスカッションについては必ずしもシラバスにとらわれず、総合的な視点を持って受講者の経験を活かした、自由で活発な議論を行ないたいと考えます。受講者の方の専門分野で講義と関連するテーマについては、プレゼンテーションをお願いすることを考えております。
また、議論を活性化し深堀するためい、課題に適したコメンテーター等を配置して実施することも検討しています。
テキスト 特に設定しません。講師が毎回配布するレジュメ等(説明資料)を中心に授業を行う予定です。
参考図書 ・三浦宏一/中俱夫編『グローバルトレンズ・日本』 第一法規 2,700円  ISBN 978-4-474-03514-0
・『中小企業施策利用ガイドブック』 中小企業庁 無料
成績評価
評価の視点 評価
ウェイト
備考
積極的な授業参画姿勢 40 % 積極的なディスカッションでの発言、提案、講義中の情報提供、議論展開におけるリーダーシップ等を科目への重要な貢献として評価します。
授業中の発言内容 40 % 講義の内容に沿った的確な質問、意見等を評価します。
レポートの内容 20 % 最終回終了後に提出いただくレポートで、科目を通して修得した実践的な知識等を評価します。
合計 100%  
受講生へ 【テーマの「中小企業活性化戦略と施策の活用」について】 グローバル化の潮流の中での経済構造の変化に対処する新たな経営戦略が求められています。特に中小製造業は、大企業の海外展開や他国の追い上げ等から厳しい状況下に置かれ、今後の経営について、経営者の胸のうちの迷いは増大の一途を辿っているやに聞く今日です。 テーマの「活性化戦略」は、この混沌とした現状を整理し、経営の方向を見出す戦略を策定する意図で設定したものです。また、経営資源の乏しい中小企業にあっては、国等の支援施策を経営資源の一部として活用して、厳しい状況を切り抜けてきた企業もあります。中小企業の活性化の実現に「支援施策」を併せて活用する見地から取り上げたものです。企業経営の現場で、いかに課題解決を図っていくべきかを考えていきます。
【授業計画について】  8回の講義のうち、4回は大きな視点から中小企業が直面する現在の日本経済の問題を整理し検討を行い、4回は具体的なテーマに沿った事例研究や討議を通し中小企業の経営活性化策を検討する予定です。それぞれの具体的なテーマについての概要は、①経済環境激変の要因であるグローバル化進展及び世界経済の現状を把握し、グローバル化に対処する経営のあり方を検討、②中小企業経営基盤の強化について、今後の経営を大きく左右するIT化の課題について検討、③中小企業活性化戦略に欠かせない理念・コンセプトの重要性を理解し、売上拡大を目指すビジネスプラン構築について検討、④中小企業政策の方向を踏まえ、中小企業の施策活用について検討、を4回の講義を通して行ない理解を深めます。恐らく皆様がこれまで学んでこられた個々の課題を中小企業の活性化という切り口で、再加工する授業になるものと考えています。
【授業の方法】 授業方法に記載したとおり、私以外のコメンテーター等を用意し、議論を活発にし深堀する工夫をいたします。平成17年から8年間毎月1回当校舎で実施してきました一般社団法人 先端技術産業戦略推進機構が主催する中小企業技術経営大学校MOT,sでの講師等から実績のある人材を選定、配置します。
このエントリーをはてなブックマークに追加
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-5 [ 交通アクセス ]【 TEL 】03-3511-7591 /【 FAX 】03-3511-7594
Copyright © 2014 Nippon Institute of Technology, All Rights Reserved.