Family Business and Business Succession
日本の全企業のうち約97%、雇用の70%以上をファミリービジネスが占めるといわれている。そのような状況においてファミリービジネスにおける経営の強みや課題は十分に理解されていない。日本の経済構造を支えていくには、ファミリービジネス経営の強みと課題を理解しながら、持続性を高め承継することが極めて重要である。本科目では、ファミリービジネスにおける経営を理解するとともに、親族内、従業員、第三者に分け、次世代に円滑に引き継ぐ事業承継について学ぶ。
本科目はファミリービジネスの特徴をとらえると共に、事業承継を体系的に理解し、今後の業務に応用できる知識を習得することを目的としている。
ファミリービジネスにおける経営を理解するとともに、親族内、親族外、会社外に分け、事業承継についても体系的に理解し、自らの行動・アドバイスに活用できるようにすることを到達点とする。
(予習)ファミリービジネスの特徴を想定すること。
(復習)ファミリービジネスの特徴を整理すること。
ファミリービジネス概論①
ファミリービジネスとは何か。
(復習)第1回講義資料を確認・復習すること。
ファミリービジネス概論②
ファミリービジネス分析:フレームワークを活用し問題について整理する。
(予習)イノベーションが起こる要素を想定してくること。
(復習)ファミリービジネスとイノベーションの関係性を整理すること。
ファミリービジネス概論③
ファミリービジネスとイノベーションの関係性について整理する。
(復習)事例を通してファミリービジネスにおける問題点を整理する。
中小企業におけるファミリービジネス(ケーススタディ)
実際にファミリービジネスで起きた事例をもとに問題を整理し対応策を考える。
有
全体へのフィードバック
(予習)我が国の事業承継の現状を理解してくること。
(復習)我が国の事業承継の現状を整理すること。
事業承継概論
我が国の事業承継の現状について整理する。
(予習)親族内承継の特徴を想定してくること。
(復習)親族内承継の特徴を整理する。
事業承継:親族内承継
親族内承継の特徴と問題について整理する。
(予習)従業員承継の特徴を想定してくること。
(復習)従業員承継の特徴を整理すること。
事業承継:従業員承継
従業員承継の特徴と問題について整理する。
(予習)事業承継における事業性評価の取組を想定してくること。
(復習)事業承継における事業性評価の取組を整理すること。
事業承継における事業性評価
企業の知的財産経営。承継する前における知的財産の整理について考察する。
有
個別フィードバック
(予習)従業員承継における課題を想定してくること。
(復習)従業員承継における課題を整理すること。
事業承継:従業員承継
ゲストスピーカーとして招き、リアルストーリーから中小企業における従業員承継を考える。
(復習)従業員承継における課題や円滑な引継ぎ方を整理すること。
事業承継:従業員承継(ケーススタディ)
実際に起きた中小企業の従業員承継における問題を整理し対応策を考える。
有
全体へのフィードバック
(予習)財務分析の基礎知識を整理してくること。
(復習)事業承継における財務諸表の磨き上げについて整理すること。
事業承継における財務諸表の磨き上げ
財務面から円滑に引き継ぐ準備を考察する。
(予習)第三者承継の特徴を想定してくること。
(復習)第三者承継の特徴を整理すること。
事業承継:第三者承継
第三者承継の動向について整理する。
(予習)中小企業におけるM&Aの動向を想定してくること。
(復習)中小企業におけるM&Aの動向を整理すること。
事業承継:第三者承継 M&A
ゲストスピーカーとして招き、リアルストーリーから中小企業におけるM&Aの現状を探る。
(復習)中小企業におけるM&Aの問題を整理する。
事業承継:第三者承継 M&A(ケーススタディ)
実際に起きた中小企業のM&Aの事例を通して、問題の整理と対応策を考える。
有
個別フィードバック
(予習)授業で取り上げたファミリービジネスと事業承継の問題を整理しておく。
(復習)授業で取り上げたファミリービジネスと事業承継の問題を整理する。
総括
ファミリービジネスと事業承継における整理。
講義、グループディスカッション、ゲストスピーカーの講演を通じての議論などを併用し、極力インタラクティブな学びの場とする。
各回ごとにパワーポイント形式のテキストを配布
適宜、紹介します。
授業(演習・ディスカッション)への参画姿勢
65 %
単に出席だけではなく、ディスカッションへの参加度、貢献度等を総合的に評価
レポート
35 %
第6回の講義後、講義に関するレポートをまとめる。
本講座は一方的に知識や情報を提供するのではなく、実際のファミリービジネスや事業承継の問題を用いて、多くのケーススタディを提供していく。
講義では院生同士がケーススタディに対して、ディスカッションを図り、主体的で積極的に参加できる授業を展開する。
(本科目は「3コース共通科目」です。コースを問わず、積極的に受講してください。)