本MOTコースの1年間の学習・研究の仕上げ(集大成)として、受講生自らが考え、実行主体となって、自社や担当部署の今後の成長戦略や経営管理の改善に向けて、組織を動かし推進するための実行計画を策定することを指導の基本姿勢とする。
次の3つのステップで、実行計画を策定する。
<ステップ1>
企業や業界を取り巻く環境の変化を想定し、現在自社がどのような状況にあるかを分析し、今後のマーケティング活動や設備投資、技術導入など様々な事業面の対策(打ち手)を検討・整理・立案する。
<ステップ2>
打ち手について「リスクと価値創造」の観点で評価する。
<ステップ3>
ステップ1と2を踏まえて、戦略・プロセス・組織・リソースにおける各課題の把握と、対応すべき施策・スケジュールを明確にし、実行計画を策定する。
特定課題研究の全体スケジュールに従いつつ、1~2週間ごとにゼミ生と教員の個人ミーティング、3~4週間ごとにゼミ生全体ミーティングを基本スケジュールとして進める。
<ステップ1> 10月~11月上旬
-特定課題研究のアウトライン作成(10月末を目処)
ゼミ生の所属する会社や業界を前提に、外部環境(マクロ経済、新技術・代替商品、顧客、競合企業、供給業者、規制等の動向)と内部環境(人材、技術、財務、ネットワーク、生産能力、立地、システムインフラ等)について現状分析し、今後の様々な事業面の施策(打ち手)と課題について検討・整理する。
<ステップ2> 11月中旬~12月末
-研究計画書作成(11月末を目処)
打ち手に関する「リスクと価値創造」について、出来る限り客観的、定量的に評価する。これにより、打ち手の投資に係る、リスクとリターンを把握し、実行すべき打ち手候補(郡)を特定する。
<ステップ3> 1月~3月中旬
本研究成果の報告相手(意思決定者)を想定し、ステップ1、2を踏まえた有力な施策実行の意思決定が成されるための投資対象、要員計画、スケジュール、想定リスクと対応、中長期収支計画等を盛り込んだ実行計画(案)としてまとめる(報告書;成果物)。
10月末を目処にゼミ生と十分な議論を行い、研究計画のアウトラインを作成する。
副査も交えた中間報告、最終案報告でのアドバイスを反映する等、効果的に活用し、研究の質を高める。中間報告では着眼点、方針・計画、推論・分析アプローチについて、最終案報告では全体論理構成、分析結果、施策(案)導出などを重点にアドバイスを受ける予定。
本MOTコースの1年間の成果として、院生自らが考え、実行主体となって、自社や担当部署を想定し、今後の成長戦略や経営管理の改善に向けて、組織を動かし推進するための実行計画の策定に挑戦したいとする意欲ある院生の参加を期待したい。
技術経営に関して、様々な業種に対して、ファイナンスやIT、リスクマネジメントに関する知見による客観的・定量的評価アプローチをベースに、また、シンクタンクや海外現地法人での勤務経験、ERPソフト開発会社での取締役CFO、世界最大規模のCIOコミュニティにおけるアドバイザーとしての実務経験を踏まえ、以下のテーマを対象とする。
Face to Face のコミュニケーション・ディスカッションを大切にしますが、一方で、忙しいゼミ生の時間管理を考慮し、メールやスケジューラー、SNS等を共有、最大限活用し、効果的・効率的に進めます。