NIT MOTで修得した知見の集大成として、特定課題研究を創造し、その成果を実務に展開しようと、挑戦する院生と共に、「互学互修」を基本姿勢に指導を行う。
原則土曜日に、1週間に1回の「個別指導」、1か月に一度の「全体ゼミ」を開催する。
10月-11月中旬:テーマ選定
特定課題研究で、「何を明らかにしたいのか」、院生との個別指導のなかでテーマを形づくる。
11月中旬-12月末:先行研究等収集
特定課題研究のテーマを、「どのように分析検証するのか」、類似事例の先行研究や白書などのデータ等を収集し、仮説、データ、分析手法、フレームワーク、等の検証方法を検討する。
1月上旬-1月中旬:構成検討
特定課題研究の章立てなど、論理的に表現できる「構成」を検討する。
1月中旬-3月:特定課題研究作成
ツールの活用
原則、論理的思考法として一般的に活用されている、「マインドマップ」をもちいて、特定課題研究の構成要素を、目的、手段、機能、に可視化する。
感染症対策等を鑑み、TPOをみながら、オンラインを取り入れる。
「互学互修」を基本姿勢として、知識と実践から「経営の思考回路」を修養するために、じっくりと研究に取り組む院生を歓迎したい。
・本社と海外拠点のコミュニケーションについて、先行研究と諸データから分析をおこない、効果的な手法を検証した研究。
・某海外工場のリーン生産について、先行研究と諸データから分析をおこない、あるべき姿を検証した研究。
・地方ホテルの経営を、収益管理会計のフレームワークから分析し、あるべき姿について検証した研究。
・某特定地域における地方創生の手法を、RBV(リソースベースドビュー)から分析し、具体的施策を検証した研究。
・地方中小企業の成功事例要因を、過去10年間の諸データから分析し、有効的な経営戦略を検証した研究。
・ビジネスエコシステムの成功事例を、諸データから分析し、効果的な成果要因を検証した研究。
テキスト:
・石井宏宗『ビジネス・ヒントの経営学』(2021)創成社
・P.F.ドラッカー『イノベーションと企業家精神』(2015)ダイヤモンド社
私の人生テーマは、経営者・研究者・教育者の観点から、「経営とは何か」について探究することです。経営者としては、企業再生、企業承継、事業創造、起業などの一方で、リーマンショック、東日本大震災を経て、いまはパンデミックという経済環境に身をおいています。研究者では、38歳で学位を取得、その後も継続的な論文執筆を行い、日本経営実務研究学会などで理事を務めております。教育は35歳から15年間、いくつかの大学で教鞭を執って参りました。20有余年における、さまざまなるアングルからの経営観、それでもなお、経営とは何か、このテーマの解にたどり着くことは到底できません。ただし、数々のチャレンジと多くの失敗、そして僅かな成功から、「経営とは苦のなかでも夢と希望を投企して生きること」という仮説を抱いています。あまたの苦労のなかでも、一つの喜びが、ステイクホルダーの幸福に、微力ながらでも貢献できる、そのような経営という営みの本質を、NIT MOTにおいても、みなさんと共に学び、追い求めて参りたく思います。