MOT 働きながら技術経営が学べる1年制大学院 日本工大MOT

中小企業の事業承継ケーススタディ

  • Case studies of business succession in small and middle companies.
担当教員 平野 秀輔 専任・客員 客員 単位数 1単位
開講学期 冬学期 開講曜日・時限 木曜日 1・2時限(隔週)
位置づけ 事業承継分野 ケーススタディー段階
科目紹介
科目の重要性・
必要性
 事業承継とは、「主としてリーダーシップを一つの世代から次世代に承継するもの」であり、その所有(ownership)と経営(management)の両者の観点から考慮されるべきである。
事業承継論は、その当事者(承継されるオーナーと承継予定者)しか関係がないと思われがちであるが、ファミリービジネスにおいては大きな問題であり、その従業者はおろか、取引先までその影響が及ぶことも多い。よって、ファミリービジネスに所属している者のみならず、取引先にファミリービジネスがある場合にも、事業承継に関する知識は必要である。
科目の目的 事業承継のパターンはその所有(ownership)と経営(management)がどのように引き継がれるかという観点から、
①非分離親族型(Non-separation/cognate model)
②非分離親族外型(Non-separation/non-cognate model)
③分離型(Separation model)
に分類されると考えられる。
 そこで、これら3つのパターンではどのようにそれぞれ事業承継が行われ、どのような成果もしくは問題点が生じたかを把握し、それぞれのパターンではどのような事項に関心を持ってそれを遂行すべきであるかを考察していくのが本講義の目的である。
 ケースは基本的に非上場企業の事例を用いるが、事業承継の過程もしくはその後に上場した企業のケースも含まれており、また、海外文献に上げられている事例も紹介する。
 さらに、分離型についてはわが国における事業承継に関する法的な恩典は全く用意されておらず、国際間比較(特に英国とドイツ)を示したうえで、今後のあるべき方向性についても触れていくこととする。
到達目標 ・事業承継パターンごとの概要、特徴を理解する。
・自身の事業承継計画を作成できる能力を養う。
・ファミリービジネスである取引先について事業承継の観点からのリスク評価を行える能力を養う。
受講してもらいたい
院生
・事業承継の当事者となっている院生。
・ファミリービジネスに勤務している院生。
・ファミリービジネスオーナーと業務上関係(海外企業との取引を含む)のある院生。
授業計画
1回 予習・復習 非分離親族型(Non-separation/cognate model) 、非分離親族外型(Non-separation/non-cognate model)
、分離型(Separation model)のそれぞれの概要と特徴を復習する。
授業内容 事業承継パターンの概要とそれぞれの特徴
2回 予習・復習 非分離親族型の事業承継について成功事例を復習する。
授業内容 非分離親族型の事業承継事例①
3回 予習・復習 非分離親族型の事業承継について失敗事例を復習する。
授業内容 非分離親族型の事業承継事例②
4回 予習・復習 非分離親族型の承継について、留意すべき点を復習する。
授業内容 非分離親族型における問題点
ディスカッション
5回 予習・復習 非分離親族外型の事業承継の成功・失敗事例について復習する。
授業内容 非分離親族外型の事業承継事例
6回 予習・復習 M&A等も含めた非分離親族型の承継について、留意すべき点を復習する。
授業内容 非分離親族外型における問題点
ディスカッション
7回 予習・復習 分離型の事業承継について、成功事例を復習する。
授業内容 分離型の事業承継事例
8回 予習・復習 これまでの講義内容について復習をしておく。
授業内容 期末試験を実施する。
授業方法 講義を中心とするが、受講生からの質問時間を多く設け、各回にディスカッションの時間を設けるようにする。
テキスト 指定しない。当方でレジュメを配布する。
参考図書 ・ “Family Business Succession The final Test of Greatness”, Craig E. Aronoff, Stephen L.Mcclue
and John L. Ward, 2011, Palgrave.ISBN978-0-230-11100-4.
・ “Comparative Succession Law Testamentary Formalities”, Kenneth G Reid, Mariusjde Waal and   Reinhard Zimmermann, 2011 ,OXFORD university press.ISBN978-0-19-969680-2.
・ “Wealth Management Planning”, Malcolm James Finney, 2008, WILEY.ISBN978-0-470-72424-8.
・ “Foster’s Inheritance Tax”, Richard Wallington, 2012, Lexis Nexis.ISBN977-0-406-99812-5.
・ “Fachberater für Unternehmensnachfolge (DStV e.V)”, Baumann, Seer, Krumm, 2011,
Erich Schmidt Verlag.ISBN978-3-503-13079-5.
・ “Erbschaftsteuer-und Schenkungsteuergesetz, Bewertungsgesetz Kommentar”, Viskorf, Knobel,
Schuck, Wälzholz, 2012, NWB. ISBN978-3-482-51684-9.
・「中小企業の事業承継円滑化に向けて」、中小企業整備機構(事業承継協議会事務局)、2006、経済産業
調査会
・「事業承継 Vol.1」、事業承継学会、2012、文真堂. ISBN978-4-8309-4745-2.
・「中小企業税制の展開 租税法研究第38号」.租税法学会.2010.有斐閣,ISBN978-4-641-13075-3.
・「非上場株式に関する相続税・贈与税の問題点」.平野秀輔.2014.白桃書房.ISBN978-4-561-46175-3.
成績評価
評価の視点 評価
ウェイト
備考
ディスカッション 50 % 各授業ごとのディスカッション参加内容に応じて評価する。受講生には均等に発言の場を与える。
試験 50 % 全8回の授業中に試験を実施する。
合計 100%  
受講生へ ・できれば秋学期のファミリービジネスとイノベーションからの継続受講が望ましい。
その他 ・授業時間中は、実務上の質問についても受け付ける。
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