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岡本和也教授の研究成果が論文誌に掲載,学会での基調講演が行われました

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  • 2024年11月21日

岡本和也教授の論文が日本経営システム学会誌(第41巻第2号,2024年11月刊行)に掲載,また,精密工学会・プラナリゼーションCMPとその応用技術専門委員会・第216回研究会において「先端半導体における集積多様化の技術経営的戦略思考」として基調講演されました。

本研究科岡本和也教授の論文が日本経営システム学会誌(第41巻第2号,2024年11月刊行)に掲載されました。
「先端半導体材料における出願特許の例証考察」であり,山口大学大学院博士後期課程の綿引康介氏,大阪大学の御堂義博特任准教授との共著です。
本論文は,我が国が競争優位にある半導体フォトレジスト材料分野において,特許請求項における情報開示特性の解明に向けて,当該主要企業5社の内1社を主軸にベンチマーク検証したもの,特許への付与情報および請求項と明細書の解析,被引用特許の出願基準日の関係分析,さらには特許請求項の文字数の年次推移とテキスト分析,明細書のページ数や請求項数,画像サイズとの関係性など統計学およびAIを駆使した解析を尽くし,当該半導体材料開発における特許情報の有効性を定量化されました。

 

また,同教授は精密工学会・プラナリゼーションCMPとその応用技術専門委員会・第216回研究会において,「先端半導体における集積多様化の技術経営的戦略思考」として基調講演されました。
ここでは,現在のエレクトロニクス産業はRogersのイノベーション普及理論には沿わない事象を定量化し,これはデジタル革命の枢軸に繋がることを示唆,その背景には半導体技術の先端性があることを提起されました。
この半導体の集積化技術は「微細化」から「3D」,IPをもとにした「チップレット実装」へと多様化し,個別最適からAI計測を含む新技術の融合・全体最適へと移行していることを論じました。
結論として,主たるPlayerが変化する2nmノード以降に向かう新しい時代,我が国の半導体産業における技術経営思想の重要性を提起されました。

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