Technology, Society and Corporate Ethics
2単位
春学期
火曜日・土曜日
※開講時限は授業カレンダーをご参照ください
技術・企業・社会(SDGs・ESG)リスク・企業倫理 基礎段階
基幹科目
経営者はDX(デジタル・トランスフォーメーション)とGX(グリーン・トランスフォーメーション)の2つの経営環境変化に直面している。
本授業は、長期視点を持ち、主に以下の3点について理解を深め、企業や社会が直面する課題に対してテクノロジーはどのように貢献できるのか?について、主に中堅・中小企業の立場から考えたいと思います。
(1) 企業や社会が直面する課題と、その課題解決に向けたテクノロジーとの関係について考える。
(2) 新しいテクノロジーの登場と、その活用による価値の創出を考える際に、テクノロジーを受入れ、価値を見出すのは「人間」であることの再認識と、価値創出への挑戦を促進しうる社会について考える。そのうえで、企業倫理と職業倫理の重要性について考察する。
(3) チーム演習を通じて、新しいテクノロジーを活用して社会課題解決につなげるには、一企業で閉じた改善活動だけでなく、業界としての取組みや、更には 業界の壁を越えた真の変革(エコシステム形成)の必要性を理解したうえで、新たなビジネスの可能性を探る。
(4)2015年9月に国連で採択された「持続可能な開発のための2030年アジェンダ」に記載されたSDGsは、国際社会共通の目標であり、その達成に企業の有する技術と役割が期待されている。その他、昨今のPRI/ESG投資の世界的な関心の高まりもあり、企業における非財務的側面に対する意識の重要性が増している。
これら国際社会からの要請がどういうものであるかについて理解を深めつつ、企業活動の社会への影響、社会課題を経営問題としてどのように捉え、どのように経営の中に取り込むのか、そのアプローチについて考える。
本講義は、2030年を展望して、企業や社会が直面する課題やSDGs、ESGといった国際社会からの要請を認識することから始め、それら課題に対して、中堅・中小企業は新しいテクノロジーに向き合い、どのように貢献すべきか?それを新規ビジネス創造に展開しうるのか?等について、検討フレームワークに基づき、当MOT修了生の取り組み事例などを交えて、受講生同士で議論を重ね、「技術・社会の展望と企業倫理」に関して、しっかりとした自身の考え方や意見を有する経営人材の育成を目的とする。
本講義は、中堅・中小企業の立場から、様々な企業や社会が直面する課題に対して、企業倫理と職業倫理に基づき、その解決に向けた姿勢を重視した企業活動を通じて、関係者の共感を得て推進するビジネリーダーとなることを目標としたいと思います。
社会課題や関連する国際社会の要請・動向を再認識したうえで、演習等を通じて、企業や社会の課題をテクノロジーで解決しうる可能性を実体験し、新規ビジネス創造の可能性を検討していただきます。
DX(デジタル・トランスフォーメーション)やGX(グリーン・トランスフォーメーション)に関心を持ち、中長期視点で企業や社会の課題を展望し、その解決に向けて新しいテクノロジーを適用した新規ビジネス創造に取り組もうとする院生、企業における非財務的側面の強化や取り組みに関し理解を深めたい院生、など
(予習)第1回配付資料を確認・予習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第1回配付資料を確認・復習することが望ましい。
2030年を展望した社会課題(SDGs)を認識し、その解決に向けた姿勢を重視した活動を関係者の共感を得て推進するビジネリーダー像を探る。
・本授業の全体像と狙い
・最新のテクノロジーの動向の概観
・中堅・中小企業は新しいテクノロジーに向き合い、どのように貢献すべきか?
・どのように新規ビジネス創造に展開しうるのか?
有
個別フィードバック
(予習)第1回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第2回配付資料を確認・復習することが望ましい。
【企業事例】サステナビリティ経営とSDGs
・ESG投資の動きなど企業や金融資本市場が直面する課題と最新の対応状況を概観する
・サステナビリティ経営とSDGs
有
個別フィードバック
(予習)第2回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第3回配付資料を確認・復習することが望ましい。
【技術・社会の展望(価値創造への挑戦)】
・企業や社会が直面する課題と、その課題解決に向けたテクノロジーとの関係について考える。
・顧客ニーズとテクノロジーの関係から、問題や課題解決に取り組むためのアプローチ(曖昧性を排除した合理的な接近方法)について学ぶ。
有
全体へのフィードバック
(予習)第3回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第4回配付資料を確認・復習することが望ましい。
【技術・社会の展望(企業倫理と職業倫理の重要性に関する考察)】
・倫理学のテーゼである最高善、責任の連続性について学ぶ。
・経営者、職制、社員、それぞれの立場から見えてくる倫理(観)について考える。
・経営者と社員の共感力を高め集団戦闘力を最大化する方法について倫理学のレンズからの議論を通じて、企業倫理と職業倫理の重要性と有効性について自ら考え、学ぶ。
有
個別フィードバック
(予習)第4回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第5回配付資料を確認・復習することが望ましい。
【企業事例】IoT/クラウド/AIの利活用
・IoT/AWS等のクラウド、ブロックチェーン/AIツール等の新しいテクノロジー、並びに取組み事例紹介
有
個別フィードバック
(予習)第5回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第6回配付資料を確認・復習することが望ましい。
【企業事例】IoT/クラウド/AIの利活用
・IoT/AWS等のクラウド、ブロックチェーン/AIツール等の新しいテクノロジー、並びに取組み事例紹介
有
個別フィードバック
(予習)第6回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第7回配付資料を確認・復習することが望ましい。
【社会課題対応事例】
・持続可能なくらしとは?(トイレ、排水といったテーマより持続可能な社会のための技術について考える)
有
個別フィードバック
(予習)第7回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第8回配付資料を確認・復習することが望ましい。
【社会課題対応事例】
・SDGsに取り組む企業の事例を学ぶ(事例よりSDGsへのアプローチについて考える)
有
個別フィードバック
(予習)第8回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第9回配付資料を確認・復習することが望ましい。
【グループ演習①】
・我々が直面する社会課題の中から本演習で取り上げるべき課題を抽出する
・テクノロジーの活用事例を踏まえて、一企業を超えて、業界、社会課題の解決への将来展開に向け乗り越えるべき諸課題について考える
有
個別フィードバック
(予習)第9回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第10回配付資料を確認・復習することが望ましい。
【グループ演習②】
・我々が直面する社会課題の中から本演習で取り上げるべき課題を抽出する
・テクノロジーの活用事例を踏まえて、一企業を超えて、業界、社会課題の解決への将来展開に向け乗り越えるべき諸課題について考える
有
個別フィードバック
(予習)第10回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第11回配付資料を確認・復習することが望ましい。
【グループ演習③】
・抽出した社会課題に対する解決策について、「ロジックモデル」を適用し、成果物としてまとめる。
有
個別フィードバック
(予習)第11回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第12回配付資料を確認・復習することが望ましい。
【グループ演習④】
・抽出した社会課題に対する解決策について、「ロジックモデル」を適用し、成果物としてまとめる。
有
個別フィードバック
(予習)第12回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第13回配付資料を確認・復習することが望ましい。
【グループ演習⑤】
・演習成果の発表
・発表内容に対す質疑応答
有
個別フィードバック
(予習)第14回配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第15回配付資料を確認・復習することが望ましい。
【グループ演習⑥】
・演習成果の発表
・発表内容に対す質疑応答
有
個別フィードバック
(予習)第1回から14回までの配付資料を確認・復習し、今回の授業に臨むことが望ましい。
(復習)第15回配付資料を確認・復習することが望ましい。
【講義総括・ディスカッション】
・講義全体をレビューし、理解内容を再確認する。
有
個別フィードバック
教員による技術・企業・社会の最新動向に関する概論、並びにゲスト講師(主にMOT修了生)による事例紹介を基本とする。
ディスカッションを通じ、最近のトピックスを理解し、技術・企業・社会の関係、自社と自分にとっての意味合い、企業倫理・職業倫理の重要性を理解する。
毎回、事前に資料配布する。
適宜紹介する。
課題の評価
50 %
課題(リポート)を通じ、理解内容の深度の確認、更に自社への適用力を評価
授業への参加姿勢
50 %
授業(チーム演習、ディスカッション)への参加姿勢
授業科目のアピールポイント、必要な基礎となる科目の履修や知識・スキル・技術・企業・社会の先進動向を概観(含む企業倫理)し、社会課題解決に向けた企業活動(ビジネス創造)について演習を通じて、理解を深める。