特定課題研究は、本学で1年間学んだ日々の集大成であると同時に、各自が認識している問題や抱えている課題に真剣に向き合い、じっくりと考えるための願ってもないチャンスでもあります。専門職大学院の特定課題研究は、一般的な大学院生が取り組む修士論文のような学術論文とは違います。特定課題研究で求められるのは、学術的な研究成果ではなく、実現可能な解決策を考え出し、それを実行するための計画を立案する、実務に直結した課題解決能力です。特定課題研究の成果がそのまま実務で活用できるようになることを目指し、より実戦的で具体的な提案を導き出すことを念頭に置いて指導します。
研究テーマは必ずしも簡単には決まりませんから、初期段階では固定概念を取り払って発想を拡げて議論します。しかし、早い段階で方向性を固めることが、より良い結果につながりますから、一旦拡げた発想は、一定の時期までには収束させなければなりません。そのうえで、目的を明確にして研究の道筋をイメージし、全体工程を組み立てます。基本的に1週間を1サイクルとして、仮設・検証を繰り返し、週1回のゼミで進捗を確認して行きます。
週1回の全体ゼミで、ゼミ生同士が各人の研究内容や進捗状況を理解し、互いに客観的な立場からアドバイスし合うことで、ゼミ全体の研鑽と士気の高揚を図ります。他のゼミとの合同ゼミやOBを招いての中間発表会を開催し、さまざまな角度から各自の研究をチェックできる機会を設けます。
明確な目的意識を持って研究に取り組み、自主的に工程管理する意思がある方を歓迎します。
これまでの実務経験から、建設、不動産、エネルギー、製造などの業界、起業や会社設立のプロセス、事業承継などに知見があります。
限られた期間に特定課題研究を完遂することは、決して簡単なことではありません。それだけに、これを成し遂げたときには、想像以上に大きな達成感と自信を得ることができるのです。この経験は一生の宝になると言っても過言ではありません。院生がそのような貴重な体験をすることを支援するのが教員の仕事です。一緒に壁を乗り越え、達成感を味わいましょう!
実務経験から、技術と財務会計の両面から指導することができます。