MOT 働きながら技術経営が学べる1年制大学院 日本工大MOT

プログラム&プロジェクトマネジメントの基礎(プログラム編)

  • Basis of Program and Project Management (Program)
担当教員 中村 明 専任・客員 専任 単位数 2単位
開講学期 春学期 開講曜日・時限 金曜日 2時限
位置づけ プロジェクトマネジメントコース分野 応用段階
科目紹介
科目の重要性・
必要性
企業の経営では、常に顧客に対する新たな価値を創造し、提供することにより持続的発展を図っていくことが重要となる。グローバル化の進展、国内の労働生産人口の減少、IT技術をベースとしたビジネス基盤の変化など、企業を取り巻く環境は、常に変化している。こういった現代社会の多様化・複雑化に伴い、新規商品開発、研究開発、経営システム構築、社会インフラ整備など、様々な分野で複数のプロジェクトや活動を統合的にマネジメントすること(プログラムマネジメント)が必要になってきている。プログラム&プロジェクトマネジメント(P2M)は、これらの事業環境の変化を見据えた、価値創造・獲得のための新しい計画・管理体系として、日本で開発されたもので、その後の世界のマネジメントの潮流に大きな影響を与えた。中小企業が、企業改革、新事業など、時代のニーズに応える新しい価値創造事業に取り組むためには、プログラムマネジメントの実践化が重要となる。
科目の目的 本科目では、プログラムマネジメントの基本概念を理解し、企業戦略を反映したプログラムの構想・企画、プログラムの実施、成果物の産出、価値の創造・獲得までの一連のプロセスに必要なマネジメント能力向上に必要な知識を体系的に学び、実践に活用するための基礎を習得することを目的とする。
到達目標 企業戦略とプログラムの関係を理解した上で、企業経営者、経営幹部、企画戦略担当者、事業総括者などの立場より、プログラムマネジメントを実際の企業活動での課題にどのように適用すればよいか、どういう手順で進めればよいか、などを考える上で必要となるプログラムマネジメントのための基礎的知識の習得を到達目標とする。
受講してもらいたい
院生
企業経営者・経営幹部、企画戦略担当、事業遂行者などの立場にて、企業の戦略性向上、新しい事業への挑戦、複雑な課題への対応などに取り組むことを考えている院生、特に企業戦略の事業への反映、事業の企画・構想から事業の実施、価値創造までの総合的マネジメント能力の向上を目指す院生など
授業計画
1回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 経営戦略と事業戦略の違い、事業のマネジメントに必要な知識、マネジャーとして求められる資質とは何か、という点について考えてくる。受講後、プログラムとプロジェクトの違い、戦略実現の実践的アプローチとしてのプログラムの概念を復習する。
授業内容 経営戦略とプログラム     
社会の情勢の変化と事業マネジメントに対する新しい視点の必要性、経営と事業との関係、プログラムという概念の必要性、プログラムとプロジェクトの違いを理解する。
2回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 プログラム&プロジェクトマネジメント(P2M)とは何か、生まれた背景・必要性について参考図書の該当部分を参照の上、予習する。受講後、プログラムの概念と必要性について復習する。
授業内容 プログラムマネジメントとは何か
P2Mの特徴と全体像を理解し、企業価値を実現するためのプログラムの考え方、オーナー、プログラムマネジャー、プロジェクトマネジャーの立場の違いなどを理解する。
3回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 企業戦略とプログラムの関係はどのように考えれば良いのか、自分なりのイメージを整理した上で授業に臨む。受講後、企業戦略とプログラムの関係、およびプログラムの3つのモデルについての位置づけを復習する。
授業内容 プログラムマネジメントの基本的な考え方      
企業戦略と連携したプログラム立案のアプローチとプログラムの3つのモデルであるスキームモデル(構想・企画段階)、システムモデル(実施段階)、サービスモデル(運営・サービス提供段階)の意味を理解する。
4回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 プログラムマネジメントの管理知識について、参考図書の該当部分を一読して予習する。受講後、プログラムマネジメントを構成する管理のための枠組み、考え方を復習する。
授業内容 プログラムマネジメントの管理知識
プログラムマネジメントの中心をなすプロファイリングマネジメント、プログラム戦略マネジメント、アーキテクチャマネジメント、プラットフォームマネジメント、ライフサイクルマネジメント、価値指標マネジメントとは何かを理解する。
5回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 事業の目的・目標はどのように設定すれば良いか、自分自身の考えを整理して、授業に臨む。受講後、SWOT分析、ロジックモデルの結果が企業戦略を実現するプログラムマネジメントにどのように関係するのかを復習する。
授業内容 プログラム目標設計        
経営戦略と連携した形でのプログラム目標の設定のためのアプローチを理解する。SWOT分析、プログラムロジックモデルなどの使い方を理解し、実際に分析作業を演習する。
6回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 プログラムの価値評価について、参考図書の該当部分を一読して予習する。受講後、プログラム価値評価の意味と方法について理解を確認する。
授業内容 プログラムの価値評価
プログラムの価値評価の目的、指標、方法などについて理解する。また、経営戦略とプログラムとの関係を明らかにするバランススコアカードの活用方法を習得する。
7回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 自分自身が関わる業務を振り返り、事業遂行を下支えしている基盤にどのようなものがあるかを考えて授業に臨む。受講後、プログラムマネジメントにおけるプラットフォームマネジメントの役割と方法を復習する。
授業内容 プラットフォームマネジメント
プラットフォームの概念、プログラムマネジメントにおけるプラットフォームの重要性とマネジメントの方法を理解する。
8回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 ゲストスピーカーの講義資料を予習する。受講後、ゲストスピーカーの講義内容に基づき、企業におけるプラットフォームマネジメントの実際(重要性、課題など)について復習する。
授業内容 ゲストスピーカーによる講義と内容に関する質疑、ディスカッション


9回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 第8回の講義時に提示するテーマについて、どのようなプログラムが考え得るか、予め自分の考えを整理して授業に臨む。受講後、クラスでの討議の結果を振り返り、P2Mの実践上の留意事項、課題について復習する。
授業内容 P2Mの事例と討議
P2Mの事例をもとに、プログラムの構想段階や実行段階におけるプログラムマネジメント上の課題についてクラスでの討議を行う。
10回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 プログラムマネジメントにはどのような組織体制が必要なのか、予め自分自身の考えを整理した上で授業に臨む。受講後、プログラムガバナンスとは何か、またプログラム遂行のための組織と意思決定の方法について復習する。
授業内容 プログラムガバナンスと組織
プログラム組織とプロジェクト組織の違いと、プログラム責任者として、プロジェクト上位者の立場での意思決定やガバナンスの考え方について理解する。
11回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 ゲストスピーカーの講義資料を予習する。受講後、ゲストスピーカーの講義内容に基づき、広範囲な領域、ステークホルダーの介在するプログラムのマネジメントについて復習する。
授業内容 ゲストスピーカーによる講義と内容に関する質疑、ディスカッション
12回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 プログラムのリスクにはどのようなものが考えられるか、今までの業務上の経験を踏まえ、考えておく。受講後、プログラムのリスクマネジメントの方法を復習する。
授業内容 プログラムとリスクマネジメント
プログラムとリスクとの関係、リスクマネジメントの方法について理解する。
13回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 プログラムマネジャーにはどのような資質が求められるのか、今まで受講した講義に基づき、自分の考えをまとめた上で授業に臨む。受講後、プログラムマネジャーに求められる資質についての理解を確認し、自社においてどのように人材育成をしていくことが必要かについて考える。
授業内容 プログラムマネジャーと人材育成
プログラムマネジャーに求められる資質、その人材育成のあり方について理解する。
14回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 第13回目までの講義内容を復習し、最終試験の準備を行う。受講後、最終試験の回答が難しかった内容について復習する。
授業内容 最終試験   
15回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 講義全体を通じて理解不足の点を整理して授業に臨む。受講後、本授業全体の理解を確認し、今後補強すべき点を明確にする。
授業内容 講義全体のまとめ
第14回の最終試験の解説と講義全体のまとめを行う。
授業方法 パワーポイントのテキストによる授業を主体としながら、時々、演習問題やクラス討議を入れて、プログラムマネジメントの基本的な考え方を理解し、企業が抱えるさまざまな問題に対するプログラムマネジメントのアプローチに対して理解を深める。
テキスト 授業配布のパワーポイント
参考図書 ・「P2Mプロジェクト&プログラムマネジメント標準ガイドブック 上巻プログラムマネジメント編」(小原重信編著、PHP研究所刊 ISBN4-569-62837-0)
・「P2Mプログラム&プロジェクトマネジメント標準ガイドブック」(日本プロジェクトマネジメント協会編、日本能率協会マネジメントセンター刊、ISBN978-4-8207-4887-8)
・「中小企業技術経営実践講座」(日本工業大学大学院技術経営学科監修、工学図書(株)刊、ISBN978-4-7692-0482-4)など
第13章 P2Mプログラムマネジメント   
第14章 プロジェクトマネジメントの基礎
成績評価
評価の視点 評価
ウェイト
備考
授業における演習や発表の内容で評価する。 50 %
期末テスト 50 % 第14回目に予定している最終テストでの試験の理解度で評価する。
合計 100%  
受講生へ 今後自身の立場において、どのような新しい事業に取り組む必要があるか、どのような価値創造が必要となってくるかなどについて、予め自分自身の考えを整理しておくとともに、自分自身の事業マネジメントに対する問題意識などを考えておく。
参考図書などをもとに、大まかな各章の概要を理解しておき、質問などがあれば、準備する。
春の授業で、プログラムとプロジェクトの違い、定常活動と非定常活動の違い、プログラムマネジメントの全体像を理解して、プログラムマネジャーとしての基礎知識を獲得することを目指す。
その他 春学期の「プログラム&プロジェクトマネジメントの基礎(プロジェクト編)」を受講することを前提とする。
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