本研究科の岡本和也教授は、パシフィコ横浜・会議センターで開催された第31回「エレクトロニクスにおけるマイクロ接合・実装技術(MATE)」シンポジウムでプレナリー講演(シンポジウム基調講演)を行いました。まず、2025年1月に米国で開催されたCES2025の最新トピックから最新のAIの世界観を紹介し、本学での教育活動の一環としての技術経営を定義しました。続いて、価値の定義と価値を生むための対象の捉え方(価値創造と価値獲得)について提起しました。
本シンポジウムは半導体実装技術分野に関わるため、半導体エレクトロニクス産業のS字成長曲線からBassモデルを定量化し、前後工程融合による集積多様化の価値について展開しました。ここでは、半導体微細化の延伸と露光装置の大幅な性能向上、設計・製造のシステム的な融合、3DおよびChiplet実装の詳細について詳しく論じました。最後に、価値を生むための戦略として、効率的な研究開発投資から知的財産情報を基軸とする思考法について紹介しました。
多くの聴講者に対し、「先端半導体産業における技術経営の重要性」について約1時間にわたり講演を行い、価値創造について意見交換を行った本研究科の三宅将之教授に謝辞を述べました。