MOT 働きながら技術経営が学べる1年制大学院 日本工大MOT

技術・イノベーションマネジメント

  • Technology & Innovation Management
担当教員 清水 弘 専任・客員 専任 単位数 2単位
開講学期 春学期 開講曜日・時限 土曜日 5・6時限(隔週)
位置づけ 中小企業技術経営コース分野 応用段階
科目紹介
科目の重要性・
必要性
技術は大昔に道具を使いこなすことから始まり、近代では科学的な成果を取り込むことで発展してきた。その技術や他の資源が組織やプロセスを通じて製品・サービスとなり市場・顧客に提供される、この要素の新たな結合によりイノべーションとして新たな価値を生み出してきた。
現在もICTなど多方面に影響する技術が出現している。技術の変化によってイノベーションが加速され、イノベーションによって技術の革新がまた加速されるような世の中となっている。企業が国内外の厳しい競争の中で成長していくためには、技術を活かし新たな価値創出を起こすイノベーションは不可欠となっている。
特に、変化が早く競争優位が続かなくなっているため、イノベーションは企業全体の活動として取り組むものとなりつつある。経営資源が限られる中堅・中小企業にとって、次の展開に繋がる技術・イノベーションを如何に行うかは重要な課題となっている。
科目の目的 よく言われる”日本企業は技術で勝ってビジネスで負けた”は、技術革新は行ったが、破壊的イノベーションに負けてしまった、と解釈することが出来る。技術・イノベーションを、技術革新、持続的と破壊的なイノベーションに分類し、典型例をディスカッションすることで技術・イノベーションのタイプの違いを理解できるようにする。
またその実践には、身近な問題をチャンスと捉えることや、チームでディスカッションし具体化することも大切である。事例をチームでディスカッションすることで、アイデア発想やチーム活動など技術・イノベーションの基本的な活動も経験する。
到達目標 技術経営の基本とも言える技術・イノベーションとそのマネジメントの理論や方法論を理解し、自社の技術・イノベーションに対して、新たな視点を加えて取り組む活動イメージを持てるようになることを目指す。技術。イノベーションに関する主要な項目を、他の項目と比較の上で説明できるようになる。チームの活動に積極的に取り組めるようになる。
受講してもらいたい
院生
技術経営の基本としての技術・イノベーションを理解したい院生。自社内や新たに起業して、新プロダクトや事業を創出することを目指す院生。
授業計画
1回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 予習:経験したことがある新しい価値を産む仕事(小さな工夫、業務改善なども含め)を考えてみる。それはどんな工夫や人の協力で実現できたか?
復習:自分の関わるビジネスにとっての5つの要素を考えてみる。技術とイノベーションの違いを整理する。
授業内容 <技術とイノベーションとは>
・技術とは何か、イノベーションとは何か(5つの要素とその新たな結合)。中小企業へ意味合いなどを説明の上で、科目の目的、枠組み、カリキュラム全体の紹介。
2回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 連続授業なので前回と同じ。
授業内容 <”技術で勝ってビジネスで負けた”とは>
・イノベーションのジレンマと、技術革新・改良と破壊的イノベーションの違いを説明。企業変革とイノベーションの関連や人・組織の関わりを紹介。
・身近な問題について解決策を考えるチームでディスカッション。
3回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 予習:QBハウスの事例の事前スタディ。
復習:自事業に関連する顧客や関係者の考え方の変化(思考の機軸の変化)を考える。
授業内容 <イノベーションの5つの要素の結合>
・アイデアから、如何に5つの要素が結合し、イノベーションとなったかの事例紹介。
・イノベ―ションに大切な言語化やチームディスカッション、またケーススタディの意味合いを説明。
4回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 連続授業なので前回と同じ。
授業内容 <チームディスカッション:QBハウスのイノベーションの5つの要素>
・低価格理容で成長しているQBハウスについて討議。事前配布事例を一読し数名のチームで討議・発表。
・アイデアからイノベーションの5つの要素の結合へ。まとめ。
5回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 予習:ヒロセ電機のケースを事前スタディ。
復習:自事業の技術・強みでの差別化について考えて見る。
授業内容 <技術革新・改良と強みを活かしたビジネス展開>
・技術のアーキテクチャーの考え方。強みの源泉としてのコア技術とコアコンピタンス。技術をマッチさせるためのMFT(Market-Function-Technology)の紹介。
6回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 連続授業なので前回と同じ。
授業内容 <チームディスカッション:強みを生かした事業展開>
ヒロセ電機―強みを活かし先回り開発での高収益化についてのディスカッション。
7回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 予習:日本ではなぜリスクをとるアントレプレナーが少ないのかを考えてみる。
復習:自事業に関連するエコシステムを考えて見る。
授業内容 <アントレプレナーとビジネス展開ステップ>
・身近な問題をチャンスと捉える最近のアントレプレナー教育の紹介。
・ベンチャー企業を例にとったビジネス展開のステップ。企業内新事業とベンチャー起業の違いとアントレプレナーのタイプの違い。新たな友達作りとしてのエコシステムの重要性。
8回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 連続授業なので前回と同じ。
授業内容 <ゲスト講演とディスカッション: ベンチャー企業事例>
・特定課題研究で起業のプランニングを行い、自らアントレプレナーとしてその事業化と発展を実践している修了生による講演。ディスカッションを通じアントレプレナーの活動の実感を掴む。
9回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 予習:デザレットニュースの事例を事前スタディ。
復習:自ビジネスは破壊的イノベーションの脅威はないか?破壊的イノベーションの例を挙げてみる。
授業内容 <持続的イノベーションと破壊的イノベーション>
・成長する新興国市場と先進国市場での戦い方。人口動態の変化の意味合い。そこで繰り広げられる破壊型イノベーションについて(日本の家電企業とサムソン電子/アップル、中国企業のビジネス展開、アイリスオーヤマの取り組み)。
10回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 連続授業なので前回と同じ。
授業内容 <チームディスカッション:デザレットニュースの破壊的イノベーションへの対処>
・破壊的イノベーションに対処しつつあるデザレットニュースの事例ディスカッション。
・破壊型イノベーションの機会と脅威。まとめ。
11回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 予習:自ビジネスはどんなところで外部活用しているか?クラスディスカッションに向けて自社紹介メモの作成。
復習:自ビジネスのビジネスモデルとアーキテクチャーは?オープンイノベーションの可能性を考えてみる。
授業内容 <オープンイノベーション> 
・外部活用のイノベーション手法としてのオープンイノベーションの説明。オープンイノベーションの要件としてのビジネスモデルとアーキテクチャーの構想の必要性。
12回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 連続授業なので前回と同じ。
授業内容 <クラスディスカッション:オープンイノベーション>
・大企業、中小企業やベンチャーといった企業規模と、業界の水平・垂直の連携などコラボレーションのパターンの紹介。
・受講生がそれぞれ自社の紹介のメモを作り、コラボレーションの可能性をディスカッションする。
13回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 予習:3M事例の事前スタディ。
復習(期末課題):課題シートの作成。
授業内容 <技術・イノベーションの機会の照準化>
・技術革新・改良、持続型と破壊型イノベーションをいかに区分し機会を獲得するか。そのためのアイデア・ホッパーと、技術とテーマのポートフォリオ、全体の仕組みの紹介。
14回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 連続授業なので前回と同じ。
授業内容 <チームディスカッション:3Mの技術・イノベーションのマネジメント>
・3Mの事例ををディスカッションすることで技術・イノベーションの理解を深める
15回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 予習:これまで解らなかったこと、ピンとこなかったことは何か。
復習(期末課題):課題シートの作成
授業内容 <技術・イノベーションマネジメントのステップと枠組みの再確認>
・技術・イノベーションマネジメントの5つのステップ。
・授業全体を通しての枠組みの再確認。
課題有無
課題フィードバック方法 個別フィードバック
授業方法 教員による理論・手法の説明と、ゲスト講演やケーススタディでのディスカッションで理解を深める。課題の検討でそれらの理解を自社に適用して考えてみる。
テキスト 各回ごとにパワーポイント形式のテキストを配布。
(この授業では、ケーススタディ資料を除き、テキストは電子ファイルで事前に提供。紙のテキストが必要な場合は各自プリントのこと)
参考図書 適宜紹介する。
成績評価
評価の視点 評価
ウェイト
備考
課題を通じた理解と自社への適用 60 % 期末課題レポートの内容。
授業への参画姿勢 40 % 予習・復習ディスカッションへの参画、ケーススタディへの参画、期末課題レポートへの取り組み努力、その他貢献。
合計 100%  
受講生へ 春学期の授業なので予備知識なくとも理解できるように説明する。
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