MOT 働きながら技術経営が学べる1年制大学院 日本工大MOT

経済学基礎

  • Basic Economics
担当教員 合田 浩之 専任・客員 客員 単位数 2単位
開講学期 春学期 開講曜日・時限 月曜日 1・2時限(隔週)
位置づけ 知識関連分野 基礎段階
科目紹介
科目の重要性・
必要性
私は,本学のMOTの修了生は,経営者になる方と理解している。経営者は,従業員と異なる。経営者は,未来を読んで事業投資を決定する立場にある。企業は,将来に向けた投資から利潤を生み出して,従業員を雇用する。本学においては,経営者が未来を読み解く手段としての,経済学,とりわけマクロ経済学を講義する。それが,景気変動,中長期の経済を読み解く手段だからである。本講座の受講後は,受講生は,未来を考える上で,何に注意を向ければいいのか,という点にてついて最低限の知識は得ることになるだろう。
本学では,経済学の授業は,経営者の教養科目としての位置付けもなされている。修士号を持つ経営者というのは,好むと好まざるとにかかわらず一角の人物と目されることになる。実務から一段上の知見を有しているものとして遇される。したがって,経済学のマクロ経済学と対になるミクロ経済学・経済史・経済学説史(マルクス経済学・古典派経済学)などについても,講義の中で適宜触れていく。毛色の変わった授業であるが,お付き合いいただけると幸甚である。
科目の目的 ①科目の重要性,必要性に記載した事項を参照。
②この授業では統計(一次資料)をなるべく引用する。マスメディア(二次的な情報)あるいは出所不明のインターネットにアップされている「お話」に徒に動揺,影響されるのでなく,「信頼に足る」「元データ」に直接触れること,国語的な(定性的な)理解から,算数的な(定量的な)理解をすることの重要性を理解していただきたい。
③知識関連分野の科目は,一般教養科目的な意味を持つ。そのことを踏まえ,受講生の大学院修了後のことを踏まえた展望を,持っていただくということも目的とする。
到達目標 講義の内容を,おおよそ理解すればよい。
受講してもらいたい
院生
科目に関心を持てば,それ以上のことは問わない。ただ素直に授業を聴いてほしい。
授業計画
1回 予習・復習 基本的に予習は不要。ただし,学んだことを,当日中に振り返ってみることは,日課にしていただきたい。(15回まで共通)
なお,第1回で申し上げたことは,肝に銘じてほしいことがある。それは,大学院生の意味は何か,ということである。
授業内容 『イントロダクション』①経済学とは何か,(経済学者の発想),②大学院生の意味について
2回 予習・復習 学んだことを,当日中に振り返ってみることは,日課にしていただきたい。
授業内容 『GDP』
①GDPの構成要素,②実務家にとっての「GDPの使い方」(国力,経済発展(一人当たりGDP),相関など)
3回 予習・復習 学んだことを,当日中に振り返ってみることは,日課にしていただきたい。
授業内容 『民間消費』
 ケインズ型消費関数,経済波及効果の考え方,貯蓄(消費の裏側の現象)
 内閣府「消費者動向調査」
4回 予習・復習 学んだことを,当日中に振り返ってみることは,日課にしていただきたい。
授業内容 『設備投資(および「在庫投資」)
 ケインズ型投資関数,経済産業省『機械受注統計』
5回 予習・復習 学んだことを,当日中に振り返ってみることは,日課にしていただきたい。
授業内容 『景気循環・景気対策』
 景気動向指数・さまざまな景気循環・マルクス経済学の景気循環論(恐慌論)
6回 予習・復習 学んだことを,当日中に振り返ってみることは,日課にしていただきたい。
授業内容 『公共投資』
 乗数効果,産業連関表,平成29年度予算,租税論,公債論
7回 予習・復習 復習において,リカードの比較優位説は,しっかりとおさらいをお願いしたい。この理屈を理解できるか,理解しないかで,経済学を学んだかどうかの試金石になるのだから。
授業内容 『貿易(輸出-輸入)』
 貿易の利益(リカード「比較優位説」),国際収支,外国為替論
8回 予習・復習 学んだことを,当日中に振り返ってみることは,日課にしていただきたい。
授業内容 『物価と失業率,為替レート,金利,そして中央銀行』
 貨幣,金融,手形(約束手形,為替手形),銀行券・中央銀行券,
 中央銀行の使命と金融政策,ケインズの利子率,失業率,
フィリップス曲線(失業率と物価上昇率の経験的関係)
9回 予習・復習 学んだことを,当日中に振り返ってみることは,日課にしていただきたい。
授業内容 『IS-LM分析,経済成長論』
 45度線図,IS-LM分析,成長率(自然成長率・潜在成長率)
 リカードの経済成長観,
10回 予習・復習 学んだことを,当日中に振り返ってみることは,日課にしていただきたい。
授業内容 『経済発展論』
 ペティ・クラークの法則,産業革命,発展途上国の工業化
 日本のODA論,日本の成長論の陥穽
11回 予習・復習 11回から14回までは,おそらく本学以外,経済学の授業において講じられることがない内容である。したがって心して受講していただければ幸いである。とりわけ13-14回は,最重要であるので,万難を排して受講していただきたい。
授業内容 『中長期予測(その1)』
 経済成長率,5-10年の中期予測
12回 予習・復習 学んだことを,当日中に振り返ってみることは,日課にしていただきたい。
授業内容 『中長期予測(その2)』
 20-30年の長期予測,50年以上の超長期予測
13回 予習・復習 学んだことを,当日中に振り返ってみることは,日課にしていただきたい。
授業内容 『人口動態予測(その1)』
14回 予習・復習 学んだことを,当日中に振り返ってみることは,日課にしていただきたい。
授業内容 『人口動態予測(その2)』
15回 予習・復習 学んだことを,当日中に振り返ってみることは,日課にしていただきたい。
授業内容 『総括』『科目試験(筆記試験)』
授業方法 座学。オムニバス形式で毎回,授業は完結させます。
テキスト 特に用いません。講師が授業資料は準備します。
参考図書 適宜,紹介する。
成績評価
評価の視点 評価
ウェイト
備考
リーディン・グリスト(読むことと推奨する図書)を提示し,感想文(レポート)の提出を求めます。(メール添付で提出をいただくことは,提出された文章に対してコメントを付して返却するための便宜としてです。出しっ放しのレポートは意味がないと考えますので。) 40 % 授業の出欠を取ります,欠席・遅刻・早退は事前に連絡してください。但し,出欠それ自体は,成績評価には,なんら意味を持たないことは留意してください。
筆記試験 60 % 授業に出て,その日,その日に復習をなされていれば,難なく対応できるはずです。
合計 100%  
受講生へ 仮にも大学院生を修了し,修士号という学位をもって生きていくのですから,修了後は(好むと好まざるにかかわらず)専門家として生きていくことになります。
さりとて1年程度の専門教育を受けただけでは,専門家で居続けることは難しく,継続的に自学自習することが求められます。そのためには,書物を継続的に読み進めることが必要になります。この授業では書物を読む習慣を身に着けることを「強く」求めます。
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