MOT 働きながら技術経営が学べる1年制大学院 日本工大MOT

中小企業技術経営応用

  • Practical Management of Technology for SMEs
担当教員 清水 弘 専任・客員 専任 単位数 2単位
開講学期 夏学期 開講曜日・時限 金曜日 1・2時限
位置づけ 中小企業技術経営コース分野 応用段階
科目紹介
科目の重要性・
必要性
中小企業は人モノ金の経営資源が限られるために、問題解決において様々な障害に直面する。まとまった人手のかかる場合には、先に生産性向上、人材育成、仕組みや役割分担の見直しが必要になる。また設備投資に合わせて、戦略や方向性を再確認するなども生じる。これらの総合的な検討が出来ず、問題解決が後回しになることが多い。また進捗管理がなざれず、折角の検討が継続しないことも多い。
問題の総合的な検討のためには、問題と経営に関わる要素の全体像を理解することが必要だ。また問題解決の計画、実行・進捗管理と結果を評価し次に反映する、このPDS(Plan-Do-See)の組織経営の基本サイクルを進めることも大切である。
科目の目的 授業前半は身近な問題と、戦略、プロセス、経営資源や組織(SPRO)を関係づけ、それらがシステムとして繋がっていることを理解する。加えて、中期や年間の計画として、これらを実際につなげPDSを回す仕組みや方法を学ぶ。
後半はケーススタディを中心に、問題を戦略重視、仕組み重視や人材重視で解決した事例を学ぶことで、自社・自分の問題に適用できるようにする。
到達目標 リーダーとして問題解決を行うために、経営の全体感を持ちつつ当面と中期的な解決策の両面を考えられるようになることを目指す。身近な問題と、戦略、人と組織、プロセスや経営資源の関係や、それらのシステム的な関係が説明出来るようになるとともに、それを自社・自分の問題にあてはめて、自分なりの問題解決の方向性が描けるようになる。
受講してもらいたい
院生
自組織の組織経営の改善を、経営全般を理解しながら推進することを目指す受講生。
授業計画
1回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 予習:基本用語集を読んでおく(特に春学期に中小企業技術経営基礎を履修していない受講生)皆さんの企業や部署の解決すべき問題を考えておく。
復習:授業を受けて企業や部署の問題の再定義。
授業内容 "<組織経営の基本サイクルの全体像>
・関連する経営、戦略、組織の理論と、組織経営の基本サイクルの枠組みを説明。変革や効率化への意味合い、それを運営・活用する方法と、授業の全体像を紹介。加えて、中小企業での実践の留意点を示す。
2回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 連続授業であり前回と同じ。
授業内容 <事例:身近な問題と中期的な問題解決>
・修了生ゲストスピーカ―による、身近な問題解決と中期的な問題解決の事例紹介とディスカッション。次回に向けてのガイド。
3回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 予習:企業や部署の問題が戦略やプロセスとどう関係しているかを考えてみる。
復習:SPROの戦略やプロセスと皆さんの問題を記述する。
授業内容 "<戦略と業務プロセスからの問題>
・予習に基づくディスカッション。問題が生じることが多い、技術・生産・営業業務のプロセスと、全社・事業・機能の戦略の問題の事例とその解消の方法論の紹介。まとめとして前半の事例と後半の方法論の関連付けを行う。
4回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 連続授業であり前回と同じ。
授業内容 <演習:皆さんの問題とは>
・受講生の企業や部署の問題をチームでディスカッション。次回に向けてのガイド。
5回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 予習:企業や部署の問題を解決するうえで人や組織の面での障害を考えてみる。
復習:問題を解決する上で、人や組織の障害をいかに解決するかを記述する。
授業内容 <問題解決と人と組織の関係>
・予習に基づくディスカッション。問題解決に関し、人と組織が障害になっている事例とその解消の方法論の紹介。まとめとして前半の事例と後半の方法論の関連付けを行う。
6回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 連続授業であり前回と同じ。
授業内容 <ケーススタディ 「評価システムの弊害と最適化」>
・新たな評価精度導入に失敗した事例のケースタディ。組織経営の基本サイクルの導入の留意点を理解。・成果主義、目標管理の誤解と中小企業への意味。次回に向けてのガイド。
7回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 予習:企業や部署の問題を解決するうえで経営資源の面での障害を考えてみる。
復習:問題を解決する上で、経営資源の障害をいかに解決するかを記述する。
授業内容 <問題解決と経営資源配分の関係>
・予習に基づくディスカッション。問題解決に関し、経営資源に関する障害の事例とその解消の方法論の紹介。まとめとして前半の事例と後半の方法論の関連付けを行う。
8回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 連続授業であり前回と同じ。
授業内容 <ケーススタディ「経営改革か、業績改善か」>
・経営改革が業績改善の判断を議論する中で、授業のポイントを振り返る
・中小企業の経営改革、業績改善判断のポイント、次回に向けてのガイド。
9回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 予習:問題解決が途中で立ち消えになったりする理由を考えてみる。
復習:皆さんの企業のSPROと組織経営サイクルを整理し、それがどのように問題と関係するかを記述する。中間課題提出。
授業内容 <組織経営のPDSサイクル>
・問題解決とSPROの関係の説明。組織経営のPDSサイクルとしての中期・単年度計画の説明。中間課題について。
10回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 連続授業であり前回と同じ。
授業内容 <演習:イシュー分析>
・問題解決に重要なイシュー分析の説明と演習。次回に向けてのガイド。
課題有無
課題フィードバック方法 個別フィードバック
11回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 予習:皆さんの企業や部署のミッション・ビジョン・バリュー(MVV)と全社・事業・機能の戦略とはどんなものかを考えてみる。
復習:企業のSBUと全社ポートフォリオ、事業戦略と機能戦略を記述する。企業と部署のMVVを記述する。
授業内容 <戦略での解決>
・前半の事例と方法論との関係を含め、ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)と全社・事業・機能の戦略の説明。
12回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 連続授業であり前回と同じ。
授業内容 <事例:ビジョン・戦略重視の組織経営>
・ゲストスピーカーによる戦略重視での事業展開の事例紹介とディスカッション。
・ビジョンとしての大きな方向性。選択と集中としてやらなかったこと。その背景にある強みは。
・中小企業にとってのビジョンの有効性。次回に向けてのガイド。
13回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 予習:皆さんの企業の仕組み・ツールと人を重視した運営の事例を考えてみる(他社事例も可)。
復習:皆さんの企業や部署での仕組み・ツールと人を重視した運営の可能性を記述する。
授業内容 <仕組み・ツールと人重視の解決>
・前半の事例と方法論との関係を含め、人と組織の行動を促進する仕組み・ツールを活用と、人を重視した変革事例の説明。
14回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 連続授業であり前回と同じ。
授業内容 <チームディスカッション>
皆さんの企業の仕組み・ツールと人を重視した事例の紹介とディスカッション。次回に向けてのガイド。
15回 予習・復習時間 4時間
予習・復習 予習:全体を振り返り分からなかったことなどを整理する。
復習:最終課題の検討と提出。
授業内容 <全体まとめ>
・問題解決と、SPROや組織経営の基本サイクルの関係
・中小企業にとっての組織経営の基本サイクルの活かし方。
課題有無
課題フィードバック方法 個別フィードバック
授業方法 予習に基づくディスカッションで問題意識を持ち、理論・手法の説明と企業事例についてのディスカッションで理解を深める。経営課題び解決を異なる方法で行う事例をケーススタディし、複数の視点を持つとともに自分なりの考え方を持てるようにする。
テキスト 各回ごとにパワーポイント形式のテキストを配布。
(この授業では、ゲストスピーカーやケーススタディ資料を除き、テキストは電子ファイルで事前に提供。紙のテキストが必要な場合は各自プリントのこと)
参考図書 適宜紹介する。
成績評価
評価の視点 評価
ウェイト
備考
課題を通じた理解と自社への適用の確認 60 % 課題レポートの内容
授業への参画姿勢 40 % 課題レポート検討の努力、ディスカッションへの参画、その他貢献
合計 100%  
受講生へ 春学期で戦略や組織経営の基本は理解していることが望ましいが、初めてでも受講可能な説明を行う。
その他 用語: SPRO:Strategy,Process,Resource,Organization
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