TetsuyaAsami
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Question
大学院では「技術・社会の展望と企業倫理」「技術戦略と技術マネジメント」「経営計画とイノベーション」を担当します。いずれも自身の研究領域であるイノベーションサイエンスと経営実務経験から、実践を重視した教育に努めます。
春学期の「技術・社会の展望と企業倫理」では、長期視点を持ち企業や社会が直面する課題からテクノロジーはどのように貢献できるのか?この問いを通じて、経営目標を設定する方法について学びます。
秋学期の「技術戦略と技術マネジメント」では、自ら設定した目標を実現するために、長期的視野で自社の強みや外部資源を活かした複合思想で、実践できる戦略を策定する方法について学んで頂きます。
国内総合電機メーカーで半導体エンジニアとして活動しました。そして研究開発会社を起業しました。
電機メーカーで最初の10年間は半導体物性とデバイス研究開発。次10年間はシステムLSI開発。次10年間はCMOSイメージセンサ開発マネジメントと事業マネジメントに携わってきました。
そして、自事業が競合他社へ譲渡された際に、半導体CMOSイメージセンサの研究開発会社を起業しました。人生ではじめての転職が起業でした。苦労も多かったのですが貴重な経験ができました。その頃にMOTに出会いました。
第一に「共感」です。機能集団の戦闘力を最大化するためのエネルギーは共感にあると考えています。良い講義を作るための要素でもあると考えています。そして、ポピュリズムではなく尊厳をもって本質的に切り込み、切磋琢磨。この様な機会は「貴重な仲間を得る機会」にも繋がると考えています。
第二に「本質の追求」です。理論や法則、先行研究論文、時には古典を引用して講義を進めます。これらは本質的で示唆に富み、考える機会を与えてくれます。溢れる情報や他者意見を肯定的/否定的に考え、自らの糧にするための「思考の水路」を与えてくれます。これから変化するであろう社会課題に取り組む際も、普遍的で有用な知恵であり続ける様に思います。
第三に「経営(学)の特殊性」です。与えられた問題を正しい論理で導いた解答が正解。利益の源泉を差異化とするならば、同一INPUT(事業競争環境等)から、過去に学んだ正しい論理で考えると、同一のOUTPUT(事業戦略等)が得られます。この他社(者)と同じ横並びの解答に差異化の源泉は在りません。私見ですが「正しく間違っている」と言えます。ここに経営(学)実践の面白さがあるように思います。
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