博士(学術)

AkiraNakamura

中村

変化に適応し、新たな機会の獲得を!

  • 専任教授(研究者教員)
  • 八千代エンジニヤリング株式会社事業統括本部海外事業部 顧問・統括技師長
  • 神戸大学非常勤講師(国際関係論)
  • 国際P2M学会評議員
  • 土木学会、国際P2M学会、アジア交通学会、化学工学会の会員

Question

担当している領域・科目について教えてください。

プログラム&プロジェクトマネジメントの基礎(プログラム編)、プログラム&プロジェクトマネジメント応用、中小企業プログラム立案ケーススタディ、社会・企業・技術の先進動向、社会課題とテクノロジーという5つの科目を担当しています。
プログラムとは、複数の有機的につながりのあるプロジェクト群から構成され、プロジェクトよりも上位の目標の達成を目指す枠組みです。現在社会に存在する課題は、多種多様で、かつ複雑化しています。その中で従来のプロジェクトマネジメントという枠組みだけでは、目的を達成することが難しくなってきたことから、2000年ぐらいから世界でプログラムマネジメントいう考え方が広がりました。当大学院においては、プログラムという枠組みとプログラムマネジメントの社会課題解決や企業価値向上への適用に関する授業を担当しています。現代社会は、あらゆる面で日々変化する状況にあり、変化への対応が、生き残るために必須の課題であると考えられます。そのためには、現状を読み取り、未来に向け、あるべき姿、ありたい姿を描き、その取り組みを実践化していくことが重要であると考えられます。担当する科目では、社会の動向、技術の動向、そして企業、個人がどうあるべきか、を考えながら、複雑な課題の解決や新しい価値創造をどのような道筋で、どのようにマネジメントして、達成するのか、というテーマに取り組みます。
アイデアを発散的に洗い出し整理収束するための考え方、ロジックモデル、システム思考、デザイン思考、行動経済学などを方法論として活用します。授業を通じ、技術の価値をどのように引き出すのか、SDGsやPRI/ESG投資など、昨今話題となっている動きをどのように理解し、それにどのように対処すれば良いのか、という点についても答えを出していきます。

実務家時代にどのような業務に携わってきましたか?

社会人としての最初の出発点は、橋梁エンジニアでした。吊橋、斜張橋と呼ばれる、スパンの長い特殊橋梁の耐震、耐風、疲労などの解析・設計に従事しました。技術とは何か、エンジニアの役割とは何か、といった点について様々な経験を通じ、考える機会となりました。1981年にアメリカで出版された「America in Ruins(荒廃するアメリカ)」という書籍がエンジニアとしての自分の考え方を大きく変化する転機となりました。今まで目標としてきたアメリカの歴史的橋梁が通行止め、落橋の危機に瀕しているとの事実を知り、構造物、インフラは建設するまでの技術だけでなく、完成後、人間の命のように健康に維持していくための仕組みが重要であることを認識しました。
もともと途上国問題に関心があったことから、キャリアの多くをJICAという組織で過ごし、途上国の開発プロジェクトに従事しました。途上国の直面する多くの社会課題に取り組み、改めて技術とは何か、社会課題を解決するために必要な要素とは何か、そのアプローチはどうあるべきかかということについて、試行錯誤する機会となりました。個々の要素的技術に加え、その技術を社会に生かすための技術、いわば専門技術を社会に橋渡す技術の重要性を知りました。
以上の経験を経て、現在自分自身が担当するプログラムマネジメント、社会課題解決へのアプローチなどの担当する科目の授業内容が出来ています。
直近の4年間は大学教育に従事し、今までの実務家としての経験を整理・体系化しつつ、教鞭を取っています。目標とするところは、社会に役立つ、実践に適用可能な教育の実現にあります。講義という形でクラスに問題提起を行いしつつ、クラスの方々と共に学び、新しい知を築くことを目指しています。

授業を行う際に大切にしている点は何でしょうか?

大学院の授業は、教員だけでは決して作れないものだと考えています。リカレント教育に相応しい素材をクラスに参加された方々に提供するとともに、共に考え、学び合うことが重要であると考えています。科目によって、授業の方法や素材は、異なる面はありますが、受講者の皆さんに新しい気づきを与え、参加者の皆さんの考えや知見も引き出し、それにより活力のあるクラスが実現するよう努力しています。

入学を検討している方へのメッセージ

COVID-19の経験を通じ、多くの方々が現代社会に置いて現実に起こり得るリスクについて改めて見つめ直し、これからの社会や企業のあり方、その中での自分自身の生き方などについて、考えたのではないかと察します。

現代を生き抜くための最大の課題は、変化に如何に対応・適応していくか、そしてそのための能力を如何に形成するか、という点にあるのではないかと思います。

国内外の情勢、社会や企業のあり方、技術、価値観などが時々刻々と変化する中で、新しい学びを通じ、さらなる飛躍を目指したい方、自分自身に変化を与えたい方などの入学を歓迎いたします。

入学された皆様の問題意識に寄り添い、そのニーズに応える未来志向の教育が実現できるよう最大限の創意工夫と継続的な改善努力に取り組んで行きたいと考えています。

Information

スチューデントアワー

春学期:金曜日 20時10分~21時40分 土曜日 13時30分~16時40分
夏学期:火曜日 18時30分~21時40分
秋学期:火曜日 18時30分~21時40分 (隔週)
冬学期:土曜日 13時30分~16時40分

専門分野

プログラムマネジメント、ステークホルダーマネジメント、現状分析、社会調査、社会課題解決、SDGsなど
分野としては、地域活性化、観光開発、インフラ開発、都市・地域開発、ジェンダー、防災、開発マネジメント、サステナビリティ、組織改革、人財育成、新しい価値の創造、海外展開など

経歴

  • 10年ほど、建設コンサルタントにて、構造物の計画・設計・解析などに従事。レインボーブリッジ、明石海峡大橋、来島海峡大橋などの耐震・耐風設計に従事
  • JICA(国際協力機構)にて、開発援助プロジェクトの調査・企画、実施、制度設計、フォロー、評価、人材育成などに従事。専門は、インフラ開発、都市・地域開発、平和構築、ジェンダー、災害復興、開発マネジメントなど。社会基盤・平和構築部長、経済基盤開発部長、国際緊急援助隊事務局長、企画部次長など。
  • 関西学院大学国際教育・協力センター教授としてグローバル教育に従事。グローバル関連科目、海外フィールドワークなどに取り組む。
  • 2000年初頭にJICA内でP2M(Project&Program Management)研究をスタートし、現在まで約20年間、プログラムマネジメントによる社会課題の解決、組織での価値創造などを研究フィールドにする。
  • 東京農工大学工学府博士後期課程修了応用化学専攻(博士(学術))、技術経営修士(MOT)、工学士(土木工学)

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