技術・社会・新産業 PDF

‘Technology, Society’ and ‘New Industries’

単位数

2単位

開講学期

秋学期

開講曜日・時限

月曜日 1・2時限目(隔週)

位置づけ

知識関連分野 応用段階

科目紹介

科目の重要性・必要性

新たな産業分野や事業分野に進出を検討する際、自社のこれまでの技術蓄積を把握し、今後の技術開発の方向性を検討しておくことは重要なことです。また、技術の発展により社会システムは大きく変化してきています。この変化を把握した上で、自社の製品や技術をいかなる社会システムの中に組み込んでいくのかについても検討する必要があります。そこで、改めて技術経営でいうところの「技術とは何か」について整理検討し、経済的価値と社会的価値の最大化を図る方策を編み出していくことが肝要と言えます。
「技術とは何か」といっても、科学と技術との相違といった抽象的なことを学習するわけではありません。企業活動にとって、競争力のある技術とは何か、社会的価値を生み出す技術とは何かを捉えることができるようにするため、「技術とは何か」を具体的に学び、習得すべきだと考えています。
技術を捉える視点を理解し、自社は「技術のどのような点を強化していくべきなのか」といった事について検討できるようにすることが求められているのです。加えて、技術がどのようにして各産業に適用されているのかについても具体的に理解し、技術開発の方向性を検討していくことができるようになる事も必要といえます。
なお、本科目では、製造技術や製品開発技術に限らず、営業技術や事務処理技術といったことも検討対象にし、経営全体の中で広く技術を捉えていきます。

科目の目的

本科目では、第一に技術力の強化と社会的に意義のある技術開発に向けて、4つの視点を提供していくことを目的としています。
第二に、新分野進出を検討する際、急速に変貌する社会シスムと企業の責務についても検討することで、技術開発の方向性検討に資することを目的としています。これは、特定課題研究で新分野検討の視点を提供することにもなります。

到達目標

本科目では、技術を捉える4つの視点を理解し、自社のこれまでの技術蓄積に適用するとともに、今後の新分野進出で必要とされる技術の開発の方向性を検討できるようにすることを目指します。
加えて、今後有望な産業分野について広い視点で理解し、新たな事業の構想力を習得することを到達目標とします。特に、IoTについては、基本的な仕組みを理解してもらい、あらゆる産業に求められているIoTの活用について、その適用能力を培ってもらいます。
また、企業の社会的責任の観点からも技術開発の方向性について検討できるようにします。

受講してもらいたい院生

現事業の経営革新や第二創業に向け技術の棚卸をしなくてはならない院生、有望な新分野で自社の経営資源をどのように活かすかについて検討したい院生に受講してもらいたいと考えています。

授業計画

1 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:自社の技術的特徴について整理してくる。この場合、技術を広く解釈して、例えば営業技術なども加えて構わない。
復習:自社の技術・製品・サービスがどのような社会的要請から生まれ発展してきたかを考える。

授業内容

技術とは何か/技術を捉える4つの視点①

  • 講義概要と習得目標についての説明
  • 技術の発展と社会的要請

2 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:自社製品を構成する部品群や自社サービスを構成している活動群の組み合わせについて考えてみる。
復習:自社のキーとなる製造技術や営業技術・事務処理の階層構造について検討する。

授業内容

技術とは何か/技術を捉える4つの視点②

  • 技術の階層構造

3 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:自社の製造技術や営業技術では、どのようなデータ蓄積しているかについて調べてくる。
復習:データの蓄積が自社技術の発展にどのように寄与しているかについて考察する。

授業内容

技術とは何か/技術を捉える4つの視点③

  • データの蓄積・分析と技術力
  • 新素材の生産技術とデータの蓄積

4 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:自社ではどのようなところで3Rに留意しているかについて調べてくる。
復習:技術を捉える4つの視点に基づき、自社技術を捉え直す。

授業内容

技術とは何か/技術を捉える4つの視点④

  • 設計や製造、営業等々のプロセスと技術
  • 3R(Reduce,Reuse,Recycle)を考慮した製品開発

課題有無

課題フィードバック方法

その他

フィードバック内容

個別と全体へのフィードバック

5 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:インターネットを活用して情報の収集がなされている身近な機器について調べてみる。
復習:予習で調べてきた機器の収集情報がどのように生かされているかについて調べる。

授業内容

有望視される新産業その1:IoT関連とスマートシステム①

  • IoTの基本的な仕組み
  • マーケティング活動や生産現場、アフターサービスなどでのIoTの活用

6 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:AIとは何かについて調べてくる。
復習:ロボットの基本的な仕組みについて整理する。

授業内容

有望視される新産業その1:IoT関連とスマートシステム②

  • ロボットとAI、スマートシステム
  • 自動車の自動運転

7 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:自社の工場や店舗、事務所でデータ収集にどのようなセンサーが用いられているか、そしてその分析はどのように行われているかについて調べてくる。
復習:生活向上や健康増進におけるセンサーの活用方法について考察する。

授業内容

有望視される新産業その1:IoT関連とスマートシステム③

  • センサー1兆個時代におけるセンサー機能
  • スマートシティ

8 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:提出課題①に対するコメントをよく読み、回答を用意する。
復習:提出課題①をブラッシュアップして再度提出する。

授業内容

提出課題①の発表とディスカッション

9 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:最近の農林水産品・加工食品の変化について考えてみる。
復習:技術経営の成果がどのように精密農業に活かされているかについて考察する。

授業内容

有望視される新産業その2:食関連産業①

  • 食産業概観
  • 精密農業

10 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:会社や自宅近所のスーパーで売られているレタスやトマトがどのように栽培されているのか調べてみる。
復習:植物工場におけるIoT活用について整理する。

授業内容

有望視される新産業その2:食関連産業②

  • 植物工場

11 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:ゲストスピーカー関連資料をよく読んでくること。
復習:ゲストスピーカー講演を聴いて、自社の事業活動の改善に役立てることができるテーマについて考察する。

授業内容

ゲストスピーカーを招いての講演とディスカッション①

  • 新製品開発と事業化について

12 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:ゲストスピーカー関連資料をよく読んでくること。
復習:ゲストスピーカー講演を聴いて、自社の事業活動の改善に役立てることができるテーマについて考察する。

授業内容

ゲストスピーカーを招いての講演とディスカッション②

  • 技術力向上と営業技術

課題有無

課題フィードバック方法

個別フィードバック

13 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:自社事業が生み出す社会的価値について考察
復習:居住地域で活躍するNPOについて調べる。

授業内容

NPOとソーシャルビジネス

  • 新しい企業間と社会的価値の創造

14 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:ムハマド・ユヌスとグラミン銀行について調べてくる。
復習:事業活動の中に社会的価値を生み出す仕組みがあるか、自社について検討してみる。

授業内容

Corporate Social Responsibility と Creating Shared Value

15 回

予習・復習時間

4時間

予習・復習

予習:これまでの学習内容を再度整理し、疑問点を洗い出す。
復習:本科目で習得した内容を特定課題研究に活かす。

授業内容

「技術・社会の発展と新産業」のまとめ

  • 1回~14回までの学習を踏まえ、技術と社会の関係を改めて整理し、今後の有望な産業領域について議論する。

授業方法

講義と演習を交えて行います。演習では、具体的技術について、4つの視点で捉える練習を行い、自社技術の認識と更なる発展のための方策について検討できるようにします。また、自社や事例企業がいかなる社会的価値を生み出しているかについても考察できるようにします。
なお、ゲストスピーカーを招き、自社技術の認識と更なる発展をいかにして勝ち取ってきたかについて講演してもらい、その後受講院生とのディスカッションを行ってもらいます。

テキスト

毎回、説明内容をまとめた資料を配布します。その他、関連のある資料も適宜配布します。

参考図書

適宜、紹介します。

成績評価

評価の視点
評価
ウェイト
備考

課題レポートの内容

50 %

課題レポートを2回出します。いずれも、個別にコメントを返しますが、1回目のレポートについては授業中に発表もしてもらいます。

授業への参画度

50 %

授業中に質問に積極的に回答したり、グループ討議で活発に発言したりまとめたりしたりしているかについて評価します。加えて、講義時間内でもレポートを2~3回程度提出してもらい、その内容も評価します。

合計
100%

受講生へ授業科目のアピールポイント、必要な基礎となる科目の履修や知識・スキル

知識系科目であり、長期的視点に立って企業経営を考える際に役に立つ考え方を学び、習得してもらうことを目指しています。受講前よりも受講後に、従来よりも幅広い領域・分野に関心を持つよう、日頃の知識習得の姿勢を高めていってもらいたいと考えています。
また、現在、院生が関わっている産業分野とは異なる産業分野の技術や社会との関わりを学ぶことの方が多くなると考えていますが、異なる分野にこそ様々なヒントが隠れています。一見、異なっていると思われる分野にも構造的には共通するものが多々あることを掴んで欲しいと思います。

その他

  • 「日本的経営と中堅・中小企業経営論」の科目も受講することが望ましい。
  • できるだけ幅広い事例を取り上げ、事例に則したディスカッションを行っていきます。
  • 受講生の理解の度合いやゲストスピーカーの都合で、カリキュラムの内容・順番・進度に変更が生じることもあります。

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